薬剤師を目指すなら浪人してでも大学を選ぶべき


厚生労働省は2019年3月25日、第104回薬剤師国家試験の合格発表を行った。合格率は70.91%(新卒は85.5%)で、受験者数1万4376人に対し、合格者は1万194人と、1万人を超えた。
第104回薬剤師国家試験の合格率は70.91%



薬剤師国家試験の合格発表が行われました。

全体の合格率は70.91%で新卒の場合は85.5%になり

合格者が1万人をこえたそうです。

ちなみに「新卒」とは

入学者全員がストレートに卒業して受験した場合を意味するものではありません。

そして個人的にはこの数字に特段何の感情も抱きませんが

それでも気になるのはやはり出願者数です。

今年も出願者数を見てみるとかなり異常なことが起きています。

それは大学入学時の入学者数よりも国家試験出願者数が多い大学がそこそこあるという事です。

つまり「定員200名」の大学なのに

国家試験の出願者数が「250名」とカウントされているような具合です。

具体的にある大学では今年の出願者数は400人を超えますが

大学の定員は200名に満たない定員です。

ちなみにその大学は昨年も出願者数は400人を超えますが

もちろん入学時の定員は約200名です。


つまりこの状況は

毎年かなりの学生が次の学年に進むことができない

もしくは卒業延期のため受験資格が得られない状況に陥っている状況であり

簡単に言えば今の薬学部としては

6年間で薬剤師になれるどころか6年間で卒業するのも困難と言うことです。

俗にいう標準修業年限内卒業者数(入学から卒業までストレートの人数)は

かなり笑えない状態になっています。

こちらも参考にどうぞ。
国家試験合格率は謎が多い


これは以前から合格率を操作するために

そもそも受験できる学生自体がかなり絞られる

といった状況が起きていました。

しかし国家試験出願者数までは操作不能であるため

今では国家試験出願者数が入学者数の2倍になると言う

異常な状態を引き起こしてしまっています。

もちろん中には大学の入学者数自体が多く

それに伴って国家試験出願者数が多くなってしまう大学もあります。

またそれでも合格率が高ければさほど問題はないと思いますが

やはり

・大学の偏差値と合格率が相関関係にある
・国家試験出願者数が入学時定員の約2倍
・定員ギリギリの入学者数


このいずれかの条件を満たしている大学は要注意です。




個人的に薬学部教育に物申すつもりはありませんが

これから薬学部を目指す学生に言えることは

例え浪人しても偏差値の高い大学を目指すべきという事です。

しかしこんなことを言うと

「薬剤師になればどこも同じ」
「薬剤師になって出身大学なんて意味がない」

と言う意見もよく耳にしますが

薬剤師になるまでの道のりを考えると

やはり大学は重視すべきだと思います。



薬剤師に限らないことですが

確かに社会に出たらどの大学を出たなんてほぼ意味をなしません。

そしてそれは間違いではないと思います。

薬剤師になるためには飛び級はできませんから

大切なことは横並びにスタートした薬剤師になってからでしょう。

しかし問題なのは薬剤師になるまでが

この乱立された薬学部においてかなり困難になってしまうためです。

例えば1年以上留年することは珍しいことではない大学も多々ありますが

仮に1年間浪人したとしても予備校代を考えると

大学の学費約200万円と浪人に必要な金額を比べてみても

むしろコスパはいいです。


「いやいや、自分は周りに流されることなく絶対にストレートで薬剤師になるんだ」
「偏差値が高い大学に入っても留年しないとは限らない」

と思うかもしれませんし個人のやる気次第では大学のレベルなど関係ありません。

それに偏差値が高い・低いで良い悪いを論じるつもりは毛頭ありませんし

たまたま地元に薬学部ができた人もいるでしょう。

ただやはり最終的に薬剤師国家試験に合格する目標がある以上

環境は非常に大切になってきます。



例えばすごく勉強しても「それが当たり前」と言う人が周りに沢山いる環境と

たいして勉強していないのに「自分はこんなにも努力したんだ」と周囲を見回して

満足しているのでは考え方の基準が変わってきます。

そして環境は個人の意識も大きく変えてしまいます。

勉強する環境が当たり前の人はさらに勉強する姿勢が高まりますし

逆に勉強する環境が当たり前でない人は勉強から遠ざかってしまいます。


また一般的な学部ならば4年間で大学卒業という資格が与えられますが

薬学部では大学に4年通って中退するとただの高卒です。

これが「薬学部に入学して1年で辞める」ならばまだマシですが

4~5年まで進学してしまった場合にはもはや後には引けません。

大学側も成績が一定の基準に達していない学生は容赦なく留年させます。

それに今の薬学部の学生は奨学金を借りている人も多いため

下手に何年も卒業できないとなると奨学金の額でも未来に絶望する人も出てきます。

また大学卒業後の視野も狭まってしまうでしょう。

なぜなら卒業できない可能性も存分にあるからです。

そうなるとやはりどれ程日頃の環境が大切か言うまでもありません。



実際に偏差値が高い大学は合格率も高めですし

国家試験受験者数も入学者数と大きく違いはありません。

定員割れなどは起こしていません。



繰り返しになりますが

良い大学を卒業した人が薬剤師として立派かと言えば分からないとしか言えません。

それにレベルの低い大学の教育が悪いだとか

レベルの高い大学の教育が素晴らしいなどとは言うつもりはありませんが

これから薬学部を目指す学生に必要なものは

薬剤師になる道のりをイージーにするためにも

たとえ浪人したとしても

努力なしで入れる薬学部に入学するよりも少しでも上を目指すべきだと思います。



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