「かかりつけ薬剤師に賛成の薬剤師が7割」に思うこと



にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
   






今年4月の診療報酬改定で新設された、かかりつけ薬剤師の服薬指導といった業務を評価する「かかりつけ薬剤師指導料」などについて、調剤薬局の薬剤師らの7割が賛成の意思を示していることが、CBnewsのアンケート調査で分かった。また、約6割が将来的にかかりつけ薬剤師に「なりたい」と考えていることも明らかになった。
かかりつけ薬剤師の評価、薬剤師ら7割賛意- CBnewsが調査


分母が45人なんですが

取りあえず話しを進めます。


まずかかりつけ薬剤師に関して

7割の薬剤師が賛成の意思を示しているという事ですが

つまり3割は反対という事になります。


かかりつけ薬剤師賛成7割



以前

「患者さん目線でかかりつけ薬剤師は必要か?」

という質問では3割しか必要と答えなかった事を考えると

→かかりつけ薬剤師に対する調査。一般の方のジャッジは正しい

ここにもまた

薬剤師と患者さんの考えにおいて乖離が生じています。




そもそも7割が賛成というのはどう思います??

「7割もいれば十分多いんじゃないの?」

と思っていらっしゃる方もいるかと思いますが


個人的にこの数字は少ないと思うんです。


なぜかと言うと薬剤師から見れば

70点も点数が付いているものを

取りにいかないのは大きなリスクだからです。





2016年度診療報酬改定により

基準調剤の算定が難しくなり

調剤料の点数が下がり

後発品体制加算のハードルも上がりました。


その反面、対物業務から対人業務へという事で

かかりつけ薬剤師指導料が70点で新設されました。


そうなるとかかりつけ薬剤師指導料

確かに算定のハードルはありますが70点も算定できるわけです。

見方を変えればその分、対物業務へのしわ寄せが大きくなったとも言えるでしょう。


そうなった際にこれは取りに行くと考えるのが自然だと思います。


そもそも

2016年度の診療報酬改定の前は

お薬手帳を忘れたら点数が7点下がるという理由だけで

全国の薬局で新たにお薬手帳を渡していたぐらいなんです。

それを調剤報酬が下がった今

70点も算定できるのに3割も取りに行かないと考えるのは

やはり制度自体に納得がいかない薬剤師もいて

さらにかかりつけ薬剤師指導料を算定している中でも

経営的に致し方ないと考えて算定せざる得ない薬剤師も

決して少数派ではないと考えます。




そして驚いたのが賛成派の意見です。

「これまで行ってきたことに対して評価されることは今後のやりがいにつながる」

というもの。

この様な考えを持つ人もいるんだなあと思いました。


ただこれはどう考えてもおかしいでしょう。



例えば病院薬剤師の話しですが

以前外来オピオイド鎮痛薬を使用する外来患者への服薬指導に介入し

無報酬で行っているというニュースを紹介しました。
→オピオイド鎮痛薬が必要な外来患者への介入はアリ。


ただ、点数としての評価はされないため

完全に現場の薬剤師の努力とモチベーションにより保たれているものです。

そこで「それに対して評価をすべきなのでは?」

という声も上がって

まさにこれまで行ってきた事が実を結ぶ(かもしれない)例です。



ただこれとかかりつけ薬剤師は違いますよね。


例えば

「薬局は不要。何かメリットあるの?」

と聞かれれば

多くの人が薬局の存在する意義として一元管理を例に挙げる事でしょう。


そしてそれは薬局に本来備わっている

あるべき機能として当然のものだと思います。

ですから現にかかりつけ薬剤師でなくとも

全国どの薬局でも薬の一元管理は行われていますし

頼りにされている患者さんが来局したら

ある程度率先して同じ薬剤師が対応するのも

別に珍しい事ではないでしょう。

むしろついこの間まで無料で当たり前のように行ってきて

それを薬局の利点として主張してきたのに

それを「やっと努力が評価された」と

誇らしげに患者さんに同意書を貰ってお金を頂戴するのは

勘違いも甚だしいと思います。





例えば国会議員の仕事は何かと言えば

当然法律を作る事です。

しかし国会議員としての歳費以外にも

最近話題の

文書通信交通滞在費や秘書給与などに加えて

「立法事務費」と言って

立法に関する調査研究活動のために月に65万も支給されます。

法律を作るための仕事に属しておきながら

他にも手当がある中でさらに「立法事務費」として報酬をもらう。


なんだかこのやるせいない感じは

かかかりつけ薬剤師もこれにかなり似た構図だと思うんです。







まあこれはかかりつけ薬剤師に関するあくまで一個人の考えなので

いろんな意見があって然るべきだと思うんですが

ただ、冒頭でも書いた通り

患者さんは7割は不要と考えるかかりつけ薬剤師。

その中で逆に7割は必要と考える薬剤師との

意識の乖離というものがやがて大きな信用問題になると思うんです。


そして

本当に患者さんのためを思って必要と考えているのであれば

100歩譲って良しとしましょう。


ただ利益のためだけに、70点のためだけに

「患者さんのため」という建前でかかりつけ薬剤師を行うのであれば

さっさとこのような制度は無くなるべき。


もしこれが問題視された時に叩かれるのは

不当なかかりつけ薬剤師指導料を算定した一部の薬局だけでしょうか?

そんなことはありません。

全ての薬局が叩かれ

「やっぱり薬局は不要」

というレッテルに弾みをつける事になるでしょう。


この意見に賛同する方はクリックをお願いします
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク


follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

black black

Author:black black
薬局・病院・医療業界など薬剤師を取り巻く業界の最新ニュースをお届けします。

ランキング
最新記事
ネット検索ならベスト
フォントが小さく情報が多い
時給4000円以上ならココ
ランキング
PVアクセスランキング にほんブログ村
来客数
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示