続・生活保護者の医療費問題



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生活保護者


早速昨日の

橋下徹氏が考える生活保護受給者の医療費問題について

へのコメントを頂きました。


生活保護受給者に関する意見は賛否両論あるなかで

しっかりと自分が書いた事に丁寧に意見を述べてくださった事に感謝します。



そして再度改めて思った所があったので書かせてもらいます。



まずそもそも論ですが

生活保護受給者は医療費ゼロの方が良いに決まっています。


もっと言えばうちの祖母の様に

少ない年金から医療費を負担している者もいる事を考えれば

後期高齢者も医療費ゼロが良いに決まっています。

そして将来のために子供も医療費ゼロが良いです。

年金も受給年齢を上げる事なく65歳からもらえ

若者も今の高齢者ほどの年金をもらいたいですよね。

介護士や保育士の給料が増えて待機児童ゼロや介護離職ゼロ。

医療従事者も我々薬剤師もプラスの診療報酬改定が続いて

高い給料が欲しいです。


しかしどれをとってもそれが理想でしかない理由は1つ

今の医療や年金などの社会保障がこのままでは持続不可能だからです。


別に生活保護受給者を批判したいなんて全く思っていません。

もちろん意図的にジェネリックを毛嫌いしたり傲慢な態度を取る受給者に関しては

かなり腹が立ちますがそれはほんの一部である事は間違いありません。

昨日書いた「薬を転売する生活保護受給者」も一部でしょう。



しかし将来の事を考えれば広く浅く痛み分けをしていかないと

制度自体が根本から腐っていってしまうという話しなんです。

「生活保護者は正当な権利を行使しているだけ」

という意見をもらいましたが

正当な権利を持続可能なものにするためにも

少しずつ変えていく必要があると思います。

そして

「あなたの祖母のような患者にも医療費無料などの社会保障の充実を訴えていくべきなのでは?」

という意見に関してですが

現実的に後期高齢者の医療費無料化は厳しいわけで

個人の負担が増えるこの時代に無料とはなりえないでしょう。

一方で、今60歳以上の高齢世帯の生活保護受給者が増えているのも

問題になっている事実があり

このままだと将来的に日本の高齢者は生活保護者であふれかえる事になるでしょう。



そして医療費自己負担導入の件ですが

例えば仮に1割負担を導入したとします。

そこでもし肺がんになった場合は

年間3500万円かかるオプジーボを使用するかもしれません。

そうなるといくら高額医療が適用されたとしても

とても普通の生活は送れないでしょう。

仮にオプジーボでなくとも

日常の生活に支障をきたす自己負担にまでなってしまうと問題なので

もし自己負担を導入するのであれば

そこらへんも含めての整備は必要になってくると思います。


じゃあ受診制限で良いのではないか?

というコメントの方のような意見もあると思いますが

個人的にはあまり賛成ではありません。


と言うのも

やたらと色んな病院を受診するのは確かに問題ですが

最も問題なのは1回の受診にかかる費用の問題。

そして過度な入院にかかる費用だからです。


例えば風邪で病院を受診したとして

本来ならばよほど症状がひどくない場合は簡単な診察と投薬で済み

病院も再診料と処方箋料+薬局での費用くらいしかかかりません。
(ホントはそれでも十分お金はかかってはいますが)


しかしこれを無料だからと無駄に検査漬けにして薬も多種を投薬すれば

結局1回受診当たりの単価がべらぼうに高くなってしまい

根本的な解決にならないと思います。

そもそも受診回数の制限を行ったとしても医師から

「次は来週来てください」

と言われれば行くしかありませんし

「少し入院して様子を見ましょう」

と言われれば入院するしかないでしょう。


もしこれが生活保護者以外の人ならば

「あの病院はすぐ検査&入院ばかり」という悪評が広まり

当然お金もかかり患者さんが離れる事になるでしょうが

これが自己負担ゼロならば

「手厚く診てくれる良い病院」と判断する人も出てくるでしょう。


この話しに関しての問題点は

もちろん医療費負担ゼロの生活保護の抑止力が働かないと言うのもありますが

やはり問題は

「一部の」問題のある医療機関

というのもあり

昨日も書いた通り

医療を提供する側も考え直す必要があると思います。



そしてもし生活保護者も自己負担が導入されれば

医療機関もさすがに考えて検査や投薬や入院を行うでしょうし

それでも医療費が高くなるように仕向ける医療機関であれば

そんな医療機関は淘汰されるべきです。

つまり病院側の抑止力にもなります。





最後に1つだけどうしても納得できない事がありまして

生活保護者の方々は充分な教育を受けられなかった人も多く、自身のジェネリック拒否や頻回受診が与える影響が理解できないのではないでしょうか。それを考慮せずに罰を与えるように自己負担を導入するべきなどと言うのは公共の福祉に反していると思います。


というコメント。


確かに生活保護者の中には自分では正しい判断できない方もいるでしょう。

環境的に十分な教育を受けれなかった方もいるかもしれません。

それなのに自己負担を導入するというのは

公共の福祉に反しているかもしれません。


しかし身体や心に問題があって判断できない状況の方ならば分かりますが

少なくともしっかり判断する能力があって生活保護の申請に来ている方は

生活保護費が助け合いの中成り立っている制度である事を

100%間違いなく理解すべきです。

これは最低限の義務です。


それを「理解できないから仕方ない」で済ますのは大問題だと思います。


それは「理解できない」ではなく

「聞く耳を持たない」じゃないですか?


きっと多忙なケースワーカーさんもしっかり伝えてくれてるはずです。



そして権利を主張するならば

率先して医療費削減に全面的に協力するのが筋ってもんでしょう。

それこそ「一部の」という話しになってしまいますが

そこらへんのモラルが崩壊しているからこそ

問題視されている面もあるのではないでしょうか。







それにしても皮肉な事に、このコメントをくださった方が

「古来から医療人が人々に信頼されてきたのは、医療人が常に弱者の味方だったからに他なりません」
「医療人には弱者の側に立ってもらいたいと思っています。」


と言ってくださっていますが

信頼を培ってきたのは医療人である反面

それをビジネスにしているのも

弱者の味方のふりをした一部の医療人が加担している現状を考えると

ホント情けない話しです。


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医療費が持たない時にセルフメディケーションが重要になってくる。しかし、それを学ぶことを放棄し、登録販売員やネット販売に丸投げする一方、テクニシャン制度導入を拒み調剤技術料の維持に腐心する薬剤師はまさに医療保険にたかるハイエナと言えるでしょう。
自己負担について議論するより先にその種の寄生虫を排除することから始めたほうが効率が良いと私は考えます。

No title

いつも楽しく拝見させて頂いております。生活保護問題で批判コメントがつくとは思っていませんでした。僕も薬剤師(コメント曰くハイエナ)ですが、まあ生活保護者は酷い。確かに受給者が少なく目立つ人ばかりが目につく半面はあるとおもいますが、僕は生活保護者の一部負担金に賛成です。僕はお金がきっかけで治療に積極的になる面はあると思っています。「お金がかかる→自分の医療費を考える→その病気を考える→その病気を治す 又は  治せなくても将来の合併症を防ぐために積極的になれる」 面はあると思います。どうしても生活保護者はお金がかからない為、漠然と治療して薬漬けになっていると思います。自分の病気を考えその病気を治し、医療費を削減するためにも一部負担金が良いと思います。 変な文章で申し訳ありません。記事楽しみにしています。
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