薬剤師の仕事の認識の違い



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クレストール



昨日書いた

読み続けてはいけない「週刊現代」。プレイボーイを読もう。

早速興味深いコメントをいただきましたので紹介します。



週刊誌が記事を書くのをやめたら済む問題なんですかね
今はネット社会で薬の副作用の情報なんて簡単に入手できる時代
医療従事者側が患者には必要ないからといって公開しない情報も耳に入ってきます
副作用のことを伝えると患者は薬を飲まなくなるから教えないといった服薬指導は時代遅れかもしれませんね
今までとは違う情報提供が求められてるように感じます
ネットや週刊誌に先取りされて薬剤師は不要だと言われてしまうのも困りますしね






確かに情報提供のバランスは難しい問題です。

それこそ薬剤師の個々の能力が問われる問題でしょう。

中には良かれと思って副作用を伝えない訳でなく

「時間がないから」
「知識がないから」

といった理由で伝えない現状もあると思います。


確かにこれだと雑誌の特集云々に

根本的な問題は解決しないでしょう。


この問題は薬剤師の必要性にも関わる大きな問題だと思います。


ただひとつだけ言わせてもらうと


「副作用のことを伝えると患者は薬を飲まなくなるから
教えないといった服薬指導は時代遅れかもしれませんね」



と言うのは誤解を招いている可能性が高いです。


そもそも当たり前の仕事をしている薬剤師ならば

そんな事はまずありえないからです。

ご指摘の様な服薬指導は時代遅れではなくただの職務怠慢です。

そんな薬局には行かない事をおすすめします。




個人的な見解ですが薬剤師にとって

薬をいかに「安心して安全に飲んでもらえるか」というのは

かなり重要視している所だと思います。


例えば

副作用を伝えない事は確かに「余計な不安を与えない事」にはなりますが

決して患者さんにとって「安全」かと言えばそんな事ありませんよね。

副作用に気付かず過ごす可能性もあります。


では副作用を1から10まで伝えた場合

もしも副作用が起きた場合に役立つかもしれませんが

それで「薬を安心して飲む人」はいないでしょう。


ようはバランスなんです。


そして薬剤師の仕事は

「副作用をシンプルに伝えること」ではありません。

それこそネットで調べればいいですし

「薬情」と言って

薬に関する説明書の様な紙を渡しているはずです。


大事な事は多くの副作用の中から大切なものを取捨選択し

起こりうる副作用の症状を患者さんが分かる目線に落とし込め

分かりやすく加工し伝える。

という事を大事にしているからです。

もちろん違う考えの方もいると思うので一概には言えませんが。


ただ、例えば

クレストールを飲み続けると筋肉が溶けて

横紋筋融解症になる可能性があります。

最悪腎不全にもなります。


コレステロールは下がりますけど。


とシンプルに言われて薬を安心して飲む人はいないはずです。


ただ実際には多くの薬剤師が

「筋肉痛の様な症状」や「尿の色の異常」など

身体に起きる異変の副作用を身近な所で分かるように指導し

「それが横紋筋融解症の兆候かもしれないから気付いたら教えてね」

「まれだけどもしもの事があったらまずからすぐ教えてね」と

なっているはずです。

もちろん副作用だけではなく

時には血液検査の結果などを見せてもらい

コレステロールの値の評価も行っています。


ただ患者さんからみれば

「またいつも同じこと聞いてくるよ」と思う一方


それは薬剤師側からすれば副作用チェックでもあるんです。


ですから薬剤師が副作用を教えないと言うのは

認識の違いを生じてしまっている可能性が高く

副作用を伝える事が正しいと思わせるような

逆に副作用を伝えない事は悪と思わせる

週刊現代の罪は大きいと思うんです。



せっかく薬剤師が直接的でない視点から

安心して薬を飲んでもらうように頭を使って服薬指導しているのに

「副作用を直接的に伝えていないから悪だ」

となっている風潮は良くないんですよ。


そして怒り狂う患者さんも

「薬剤師なんて薬を渡していればいいんだ。さっさとしろ。」

的な事を言う人がいますが

今度は「副作用を教えなかった!信用できん!」

なんて自己中心的な考えにも程があると思います。




前回はあえて書きませんでしたが

今回の週刊現代の記事で良かったと思っていた点は

患者さんが自分の薬や治療に疑問を持つようになる点です。



なぜこの薬を飲む必要があるのか?

なぜいつも同じ質問や検査をするのか?

そういった疑問すら抱かなかった人も多いと思います。

ただ今回の件で多少なりとも自分が飲む薬の意味を確認するようになる

これはいいきっかけになったと思います。



そしてたくさんの疑問や不安を感じた人もいると思います。

そんな時薬の事で聞きたい事があったら

真っ先に薬局に聞きましょう。



あなたのお薬手帳に

「かかりつけ薬剤師」と「電話番号」がかかれていませんか?

その番号ならいつでもかけて大丈夫です。

夜でも休日でもかまいません。

ぜひ薬で気になる事を聞いてみてください。

もし電話に出なかったり、折り返しの電話もない場合は

「かかりつけ薬剤師を止めたい」と伝えましょう。


かかりつけ薬剤師がいない場合は薬局に電話してください。

こちらも営業時間以外でも電話対応はしてくれるはずです。

薬局への相談はなんと


無料です。

利用しない手はありませんよ。




そして最後に1つ。

このコメントの方に言いたいのですが

「ネットや週刊誌に先取りされて薬剤師は不要だと言われてしまうのも困りますしね」

という意見。



残念。


すでに薬剤師は不要論はすでに航海真っ只中です。


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今回の騒動でわかったことは患者の当事者意識の無さですね。
薬を医者に飲まされているという感覚があるから週刊誌の情報に踊らされてしまったように思えます。
薬剤師が週刊誌に書いてあるようなリスクを伝え、その上で服薬するメリットがどのくらい上回るのかを説明し患者に納得して薬を飲むことを選択してもらうというやり方はどうですかね。
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