本気でこれ以上薬学部を増やそうとお考えですか??



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和歌山県立医科大学



「和歌山県」

和歌山県立医科大学に2021年薬学部新設予定。


「山口県」

山口県にある山口東京理科大が公立法人化し
正式名称は「公立大学法人山陽小野田市立山口東京理科大学」へ変更。
薬学部も2018年に新設予定


「長野県」

長野県に新潟薬科大学が薬学部を新設。
長野大学も2017年を目処にこちらも公立法人化。2018年度に薬学部新設。



とりあえず下2つの大学名はとんでもない事になりそうです。



地方で人気がない私立薬学部が

一気に人気に転身する簡単な方法は

私立大学でなくなるという事に尽きます。

つまり学費の問題ですね。


現在私立大学の薬学部では初年度の全国平均の納入金が220万円で

2年次以降も授業料以外にも「施設設備費」や「実習費」などがかかり

年間200万円前後の学費を納めています。


これを6年間続けるとなると1200万円前後はかかるでしょう。

おまけにストレートで薬剤師にはなかなかなれない時代ですからね。

結構シビアなお金の問題が浮上します。


そうなると目指すのが国公立大学。

しかしやたらと薬学部を新設するのは大問題だと思います。


そもそも公立大なんて

他県の学生は入学金や授業料が多少冷遇されているとはいえ

それでも私立大学の半額程度の学費です。

それだけ安い学費ならば当然県外からの学生が大勢集まるわけで

実際に公立大学は半数以上が県外の学生です。

それなのに「薬剤師不足の解消のため」なんていう

体裁を保って薬学部新設の計画が進んでいるのがホントアホじゃないかと思います。



本音は地域の活性化の道具に使われているだけです。

これは薬学部新設を検討している3県が堂々と主張している所。



しかし残念な事にこれらの薬学部が新設された場合

間違いなく人気になり定員割れなどはおきません。

それは上でも書いた通り学費が安いから人気が高くなります。

すると

「学生も集まった」「地方創生、地方活性化に効果あり」

とみなされて

イギリスのEU離脱の国民投票前にさんざん言われていた事ではありませんが

これに続いて

他の薬学部のない県がこぞって真似をする可能性が出てきます。


これは大変危険な話しです。

第2次薬学部新設ラッシュの開幕です



そしてそれに対して大きく反対の意を唱えるべきなのが本来


薬剤師会の仕事なはずです。



実際に薬学部の新設ラッシュが6年制移行前に起きた時には

厚労省+薬剤師会VS文科省

という構図が出来上がっていたのに

時が経てばこの手のひら返すさま。




特に和歌山県薬剤師会および和歌山県病院薬剤会に至っては

3万人もの署名を集めて知事に提出しているんです。

しかも理由がいつもお馴染みの

「薬剤師不足に悩まされていた」という理由。



ほんとに目先の事しか考えていない気がしてなりません。



例えば医師は日勤後に当直を行い

それでも地域偏在・医者不足で死活問題の中

将来的な需要を考えて今後大学の定員を減らしていこうとしている時代です。

医師がふんだんにいる都市部に住んでいない身からすると

とても医師が過剰になるとは実感がわきませんし

他のOECD諸国を見ても日本の対人口当たりの医師の数は平均以下。

医学部の定員を減らす事が得策かは疑問が残る所ですが

それでも減らす方向を検討しています。

そしてそれは医師会はもとより現場の医師からも

「患者の奪い合いになりかねない」

と定員削減に賛成派の人もいるぐらいです。

とりあえず定員削減の是非はおいておきますが

ある意味医師会や現場の賛成派の医師は将来の医師の事まで

しっかり考えてくれていると思います。

まあ悪く言えば既得権益ですが。


しかし今の薬剤師会は「今だけ」しか見ていません。


今の薬剤師会のお偉い方の引退するころまでは

まず大きな影響を及ぼす事はないでしょう。


ただ今の薬剤師を目指したいという学生の将来

せっかく6年間も大学に通って

年収300万円の時代がくる可能性は

十分にあります。

弁護士や歯科医師がいい例です。


もちろん年収で職業の価値が問われるとは思いません。

しかし大学受験を必死で頑張り

6年間も大学で学びそして国家試験を受かって

晴れて薬剤師として仕事をするうえで

果たして年間200万円も学費を払って得られるものがそれだけなのか

という虚無感にかられる時が必ずやってくるでしょう。


そして確実に薬剤師という職業の人気は暴落します。


現状薬学部の入口を厚労省は規制することができません。

ですから出口である国試の難易度によって受験者数は調整されます。

そしておそらく「難関な年」と「極端に難関な年」がやってきます。

それは学生にはダイレクトにかかわる大問題です。

6年間の総決算が年度により公平な難易度じゃないんですから

当然不満もでるでしょう。


以前「各県に1つは薬学部を」なんていう薬学生の記事を目にした事がありますが

むしろ薬学生も薬学部の新設には反対しなければならない立場のはずです。

「仲間がたくさんできてハッピー」はシールズで十分です。


今一度、本当にこれ以上薬学部が必要なのか

学生も薬剤師会も薬剤師も

検討すべきではないでしょうか。


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