同じ薬剤師が同じ薬局で働くということ



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薬剤師の知識の積み重ね



少ない薬剤師でいかに対人業務にシフトするか

という事に対して必要なものが

前回の設備投資に続いて


→薬局に最も必要なものは投資の1つは「設備投資」



「同じ薬剤師が同じ薬局で経験を積む」

事が挙げられると思います。



基本的に、小規模の薬局や個人開業の薬局では

同じ薬剤師が同じ薬局にいる事は当然の事だと思うんですが

ある程度規模が大きくなると

「薬剤師の派遣登録を行い、人が足りない時はヘルプで来てもらう」

「シフト上、同じ企業内で薬剤師をローテーションで配置する」

という事が薬局の中では日常的に行われています。


これは人手不足の薬局からすると効率の良い制度で

これだけでも処方箋枚数40枚につき薬剤師1人というハードルを越える事もできます。


しかしそれを効率的と呼ぶかどうかは、はなはだ疑問が残る所です。


と言うのもやはり同じ薬剤師が同じ薬局で仕事をしていく上で

蓄積されるノウハウというのはかなり大きな役割を占めると思います。


例えば、慣れてくると当たり前の処方内容でも

初見では扱った事がない薬に戸惑う事も多く

十分な指導ができない可能性があります。

ですから直前に知識を詰め込む必要性がある訳ですが

それにより1人にかける調剤から投薬の時間というものは

より長くなってしまいます。

もちろん投薬直前に知識を入れるという事は大切なため
(事前に入っている事に越したことはありませんが)

患者さんに待ってもらうのは仕方のない事かもしれませんが

待っている患者さんに非はありません。


ただ、それならば最悪まだいいとしましょう。

最悪なケースだと、薬情を読み上げているだけで

「なんちゃって服薬指導」で切り抜ける人もいます。

はっきり言って長年同じ薬局で事務をしている人の方が

詳しく説明できるんじゃないかというレベル。

もちろん入社したばかりで、まだ右も左も分からない

新米薬剤師もいると思いますが

そんな薬剤師ばかりの薬局ならば行くのを止めた方がいいでしょう。

そこや薬剤師のいる薬局ではなく

薬剤師免許を持っている人がいる「だけ」の薬局です。



ただ基本的にずっと同じような薬を扱っていくと

ある程度の向上心があれば自然と知識はついてくるものであり

やはり同じ所で実践して学ぶという経験は

服薬指導において大変意義のあるものになります。



また、個別の患者さんの対応に置いても

「あの人はいつも話を聞こうとしない人だよ」

などという情報が薬局内に蓄積されていれば

つらつらと1から10までの説明をするのではなく

本当に重要な部分をまず説明して

残りは相手のリアクションで判断していくような事も可能です。

あと細かな面で言うと

「軟膏の容器は大きい方を希望する」とか

「散剤はマーカーで色付きを希望する」など

個別に対応する幅も広がります。


病院との関係性に置いても

同じ薬剤師がいることは大きなメリットでもあります。


例えば昨今、病院と薬局間での取り決めの中で

「疑義紹介不要の項目」などというものが

一部の地域では進みつつあります。

これは良く起こりうる疑義照会の内容を取り上げ

病院と薬局が議論して合意書を交わす事で

疑義をする必要をなくすようにしたものです。

例えば漢方の用法の変更や錠剤から散剤やOD錠への変更など。

漢方を必ず食前に服用するように処方する医師が

たまにミスで食後服用にしたりしますよね。

その様な疑義を省略しようという合意書です。


これにより浮いた時間をよりきめ細やかな服薬指導に充てる事が可能となります。


そしてこれらの事例はおそらくメディアが報じていない以外にも

おそらく全国の薬局‐病院で行われていると思います。

特にマンツーマンの所では顕著でしょう。


これは同じ薬剤師が何枚も同じ処方箋をさばいているうちに

必要性を感じて行ったものでしょう。

これが毎回薬剤師が変わる薬局であれば

逐一疑義照会する事になり時間の短縮は図れません。

つまり同じ薬剤師が同じ薬局にいる事で

調剤に置いても病院との連携においても効率化が図れるんです。


これからより対人業務へとシフトしていく薬剤師業務において

できるだけ時間をショートカットできる部分は行うべきだと思います。


2016年度からかかりつけ薬剤師指導料が新設されました。

薬剤師業界からはかなり非難の色が強い制度ですが

これにより良かったと思う面は

「薬剤師を同じ薬局に定着させる様な流れを作った」という点では

個人的にかなり評価できると思います。


やはり同じ薬剤師ができるだけ同じ薬局にいる事で

調剤に関する面、患者さんの性格、そして病院との連携という面で

かなり優位に立つことができ

それが結果的に業務全体の効率化に繋がります。


ですから前回書いた「設備投資」と合わせて

「同じ薬剤師が同じ薬局で経験を積む」事は

あらゆる面での効率化及び知識の蓄積になり

これからの人手不足を乗り切る武器になるでしょう。


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