やたらと「受診勧奨」をしない方がいい理由



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薬剤師のトリアージ



最近ふと思ったんですが

「受診勧奨」ってすごく便利な言葉だと思いませんか?



現在薬局はセルフメディケーション機能を求められており

健康サポート薬局においても

知識習得型型研修の内容としての研修項目の中に

「要指導用医薬品等概説」が組み込まれています。


最近で言えば

スイッチOTC薬が処方されている場合還付率を引き下げる

なんていう議論もあるぐらいなので


薬局におけるセルフメディケーションの機能

特にトリアージは必須のものになってくると思います。


そこで気になるのが「受診勧奨」。



患者さんがもし体調不良を訴えて薬局を訪れてOTC薬を買いに来たとしても

とりあえず受診勧奨。

自己採血検査の結果が出て助言を求められても

とりあえず受診勧奨。



後者に関してはガイドラインで決められており

前者に関してもまず受診勧奨しておけば問題ないでしょう。


薬剤師が様々な検査結果をもとに判断するわけでもなしに

とりあえず受診勧奨は非常に便利で理にかなった判断だと思います。


ただ患者さんからすれば

病院を受診した方がいいのは百も承知。

なるべく病院を受診しなくて済むようにと市販薬を選ぶ人が結構いるのではないでしょうか。


それなのに基本的に「受診勧奨」をしましょうというスタンスが

セルフメディケーションが進まない原因の一つだと思うんです。


何も情報が欠落している状態で無理に市販薬を勧めようと言っているのではありません。


個人的に一番危惧しているのは

何かにつけて受診勧奨をする事で結果

受診勧奨成功率が極端に下がってしまうのでは

ということです。


以前日本一般用医薬品連合会が行った

自己採血後の受診勧奨成功率の報告では

累計の受検者数は1829人。

このうち受診勧奨対象者は341人。

受診勧奨対象者のうち、実際に医療機関に受診したのは63人

受診勧奨成功率は18.5%みたいなんです。


実際に目の前でHbA1cを測定して基準値を超えていて

薬剤師が受診勧奨しても

5人に1人以下の人しか病院を受診していない状況です。

これだけ低い受診勧奨成功率ですが

果たしてこれが市販薬ではそうはならないと言えるのでしょうか。



ガイドラインによると

「受検者に対しては、測定結果が当該検体測定室の用いる基準の範囲内で あるか否かに拘わらず、特定健康診査や健康診断の受診勧奨をするもの」

ということで、この調査の受診勧奨対象者が341人とありますが

全員が基準値を超えていたと判断するのは適切でないかもしれません。

しかしこの人数の表記方法から考えて

基準値を超えた人、もしくはギリギリの人が341人と考えていいと思います。






ですから薬局はしっかりトリアージを学び

本当に受診勧奨が必要か否かをもっと見極める力が必要だと思います。



もし受診勧奨が不要と判断した場合でも

市販薬を勧めて

「3日経っても改善しない場合はもう一度来てもらえますか」

「何かあったらすぐに電話してください」

などというやり取りをすればいいと思います。

そうすると患者さんも安心して勧められた市販薬を受け入れてくれるでしょう。



もし初めから受診勧奨を勧める場合も

その受診勧奨を進める理由というものがあいまいではなく

患者さんも理解できるようにしっかり説明してあげる事で

受診勧奨成功率も上がるのではないでしょうか。





言ってみればそのような活動こそが

本当の地域医療の貢献だと思うんです。


「受診勧奨」というのは便利な言葉ですが

それにかまけていつまで経っても病院の仲介役であるのならば

セルフメディケーションなんて到底進むことはないでしょう


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