薬局の「対物業務から対人業務」はそう簡単ではない



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昨年公表された

患者のための薬局ビジョンの中に書かれてある

「患者本位の医薬分業を実現するという本ビジョンの趣旨・目的に即し、ビ ジョン全体を貫く基本的な考え方」

の中に

~対物業務から対人業務へ~
・ 患者に選択してもらえる薬剤師・薬局となるため、専門性やコミュ ニケーション能力の向上を通じ、薬剤の調製などの対物中心の業務か ら、患者・住民との関わりの度合いの高い対人業務へとシフトを図る。


~バラバラから一つへ~
薬剤師・薬局が調剤業務のみを行い、地域で孤立する存在ではなく、 かかりつけ医を始めとした多職種・他機関と連携して地域包括ケアの 一翼を担う存在となる。


と、調剤から人への業務を促していることが分かります。


実際には、調剤業務をいい加減にしていという意味では当然ありませんから

「対物、そしてもっと対人に」

というニュアンスなのだと勝手に思ってます。


しかしこれって言うのはもっともらしいですが

実際かなり難しくないですか?


まず調剤業務ですが

これはテクニシャンや機械の導入などで解決できると思います。

しかし現段階では薬剤師以外の調剤業務を明確に禁止されていますし

機械の導入に関しても

毎回の診療報酬改定により利益が左右される薬局において

「内部留保を止めて投資を」ということも難しく

そもそも今まで人間で可能だったことに対し

「高いお金を払って投資をする必要はない」という経営者もいるでしょう。


投資という面では薬剤師を新たに雇うということも挙げられますが

薬剤師不足でなおかつ人件費がかかりすぎてしまい

それならば現状維持を選択する薬局も多いはず。



ICTの面においても

徐々に電子処方箋や電子お薬手帳も導入されていますが

ちっとも「対物」と言う面では楽になっていません。



薬歴を書くことに関しても

対物から対人という面では

薬を中心に考えていた薬歴から、例えば経時的な体調の変化など

患者さん中心のものにシフトしてく必要が出てくるでしょう。


しかし昨年話題になった薬歴未記載問題。

これを擁護する気は全くありませんが

「薬歴を書かなかったのではなく物理的に書けなかった」

という状況が生まれていたとも聞きます。

そんな状況に一言いいたい。



患者中心の薬歴ほんとに書けんの?









本当は患者さんのためにと

対人業務を中心に行いたい薬剤師も多いでしょう。

しかし今までそれを行わなかったのではありません。

できなかったのです。

それなのに今、対物から対人へ

ともっともらしいことを言っていますが

本当に可能なのか疑問に思うところです。


今回の改定で対物業務は優遇されましたが

点数を取るために決められたことを義務的にこなしてくことは

単なる負担増になり

かえって本当の意味での対人業務から離れていくのではないでしょうか。


そもそも、調剤にミスがないのを前提に話を進めすぎな気もします。





しかしそれでも患者中心の薬局に変わらなければならないのは間違いありません。

そのためには

規制の緩和だったり診療報酬の抜本的な見直しなども必要になってくるでしょう。

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