かかりつけ薬局を選ばなければ患者負担増の案について



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それにしても大変な事になりそうです。


手帳あるなしの7点で揉めた前回の改定が可愛く思えてしまいます。



保険薬局経営者連合会と同会のシンクタンクである薬事政策研究所は2015年7月12日、次期調剤報酬改定に関する提言を出した。
薬経連「調剤基本料と薬学管理料の一本化を」


ちょと話が長くなりそうなので

3つあるうちのひとつを取り上げようと思います。





かかりつけ薬局の制度化

患者がかかりつけ薬局を選択した場合、その薬局で保険調剤を受けた場
合とそれ以外の薬局で保険調剤を受けた場合とで保険給付率に10%の差をつける。患者が薬局を選択する基準は自由。かかりつけ薬局以外の薬局を利用することも自由。



これは上手いなあと思いました。

少なくとも前回の改訂では

門前薬局を狙って月平均2500枚以上で集中率90%超の薬局は

基本料が41点から25点に削減されるという方向でしたが

これは逆に患者さんからすると

そっちの方が安く済むため

患者さんが離れるよりもむしろ

門前薬局を選んだほうが得になってしまう

市場原理とは逆の構図になっていました。


しかしこの薬経連の案ですが

これならば選択した患者さんが悪いという事になり

しかも1割も自己負担が増えるという

患者さんへのペナルティの設立です。



個人的にこの案は半分反対半分渋々賛成です。



反対の理由ですが

以前も書きましたが

個人的には門前薬局はそんなに悪いものと思っていません。


と言うのも門前薬局は門前の病院の処方に対する

専門的な知識を持ち合わせている薬剤師が多いと思うからです。

おまけに在庫に関しても

門前の病院の処方薬なら常備している可能性が高いです。




今回の案では

おそらくかかりつけ薬局を途中でも変更できるようになるとは思いますが

今後薬局を訪れる年齢層の割合から言えば

間違いなく高齢者が多いです。

そんな中で

果たして高齢者が自分にあった適切な薬局を選択する権利があると言えども

充分な知識がある薬局を選択する事ができるのかと言えば

疑問が残る所です。

結局の所

いつも行く病院の近くの薬局

を選定基準にするだけの気がします。


しかし自己負担が増えるといけないので

他院の病院の処方箋もかかりつけ薬局に持って行く。

これって結局の所

薬の重複を防ぐ事に一役かっているだけの気がします。

まあ現状では薬の重複が多いため

薬代が過剰にかかってしまう事が大きな問題ではありますが

それならば地域で医療情報を共有するシステムが出来れば良いですし

門前薬局でより専門的な指導を受けた方がベターだと思います。



そもそもかかりつけ医ですら専門から外れていたり

充分な知識が無い場合は紹介状を書くのに

薬局は拒否権なしで

全ての薬を把握しなければならないというのは結構難しいのではないのでしょうか。






「薬剤師は勉強が足りないからそんな事を言うんだ」

という声も聞こえてきそうですが

それはごもっとです。





ただ個人で勉強している人や勉強会に積極的に参加したりして

色んな範囲の薬の勉強をしている人もいるのも事実であり

やはり個々の薬剤師の質にバラつきがある事が問題ではあると思いますが

例えばかかりつけ医のようなベテラン医師ではなく

薬局では経験の浅い薬剤師が現場に出ている事も当然あります。

しかも「制度として」のかかりつけ薬局推進は最近挙がったばかりの案です。

時代についていく必要があるのは事実ですが

はっきり言ってまだ準備段階すらままならない状態で

そんな中いきなり制度が変わり

にわか知識で薬を渡す事の方を大変危惧してしまいます。



そして同時ににわか知識でも薬を渡す事が出来る事も危惧しています。




以上が反対な理由です。





そして半分賛成な理由が


それは上記の事は薬剤師の都合でしかない事です。




医療費削減のためには情報の共有化はすぐに出来るものではないし

患者さんがかかりつけ薬局以外を選べば

ある意味医療費削減にも繋がります。

そもそも薬剤師によって充分な服薬指導や疑義照会が行われるのかという事に関しては

また別の問題と国は考えているはずです。

そんな中で薬剤師の都合ばかりは聞いていられないのが財政問題上存在してしまうため

半ば仕方がない事なのかなあと思ってしまいます。





ただ客観的に言える事は

もしこの案が通るならば

確実に薬局の数自体は減っていく事になると思います。





最近非常に景気の良い話で

調剤併設型のドラッグストアの

増収増益過去最高益を目にしましたが

今後そういった薬局をはじめ

今のような超売り手市場の薬剤師も

バブルが弾ける日がとうとうやってくるかもしれません。

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