薬剤師が増えすぎる前に


弁護士は数が増えすぎた事を懸念して

当初3000人の司法試験合格者の目標を改め

合格者を1500人に削減すると提言してきました。


その背景には

弁護士の就職難から

弁護士事務所の軒先で机を借りて働く「ノキ弁」や

就職できないためにすぐ独立する「即独」という言葉が生まれるぐらい

切羽詰った状況になっていました。


増えすぎたから削減する方向へ

というのは市場の自然な流れだと思うのですが

医療従事者にあたっては

これが必ずしも当てはまりません。


当然人の命に関わる事であり

今後の超高齢社会を見据えた上で

医療従事者の給料が多少安くなろうが

人が多いに越した事はなく

薬剤師においても

6年制になり人気が下がると思われた一方で

入学者定員をオーバーし

今年も13000人以上の薬学生が入学しています。


ただ今年行われた薬剤師国家試験の難化をうけて

入学者の約半数しか国試にパスしていない事と

定員割れが確実な超不人気薬学部がある程度確立してきた現状を考えると

薬剤師飽和の緩やかさに加え

人気があるけど難しいという

ある種理想的な方向性に向かっているのは良いことではないでしょうか。


と言ってもジリ貧なのは間違いなさそうですが。




ここでひとつ問題というか疑問な点があります。

弁護士では政府が掲げた司法試験合格3000人に

警鐘を鳴らしたのが日弁連。

医学部新設に反対の意を唱えているのは日本医師会。

ではもし将来的に薬剤師が明らかに飽和状態になった時の事を

日本薬剤師会は本気で考えているのかという事です。


日本薬剤師会のHPにある「薬剤師の将来ビジョン」を読んでも

「将来的に薬剤師の過剰という問題が懸念される」

という一文のみで片付けられています。





上でも書きましたが

これからの高齢社会において

医療従事者が多いことに越した事はありません。


しかし

需要が供給を上回る
    ↓
人数が多いため給料が下がる
    ↓
人気が下がる
    ↓
従事する人が減っていく


のサイクルが一旦確立してしまうと

従事者の環境整備に時間が掛かりすぎてしまいます。

むしろ環境が整う事すらないかもしれません。

人数だけいたずらに増える事で

結果医療従事者を減らす事に繋がった場合最悪な形です。



ということである程度の人口調整というものは

事が起きる前に行うべきであろうと思うのですが

単なる杞憂に終わる・・・・・

そんな事はまずないでしょうねえ。



来年の国試はどうなる事やら。








Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク


follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

black black

Author:black black
薬局・病院・医療業界など薬剤師を取り巻く業界の最新ニュースをお届けします。

最新記事
ネット検索ならベスト
時給4000円以上ならココ
急募情報に特化
RSSリンクの表示