4年制薬剤師と6年制薬剤師の対立





昨今では病院薬剤師と薬局薬剤師であったり

チェーン薬局とその他の薬局などの

内々の対立を目にすることも珍しくはありませんが

4年制薬剤師と6年制薬剤師の対立のさまを見ると

これは新たなジャンルを切り開いてしまったのではないかと思ってしまいます。




そういえば

平成生まれの4年制薬剤師(国試受験資格アリ)っていないんですよね。

薬学部6年制第一期生が誕生したのが2012年ですから

仮にストレートで卒業して薬剤師になった人でも30歳を超えていることを考えると

昭和以前=4年制薬剤師
平成以降=6年制薬剤師

と大枠でくくることができるため

薬剤師を世代でカテゴライズするには実はピッタリだったりします。

でもまあさすがにざっくり分類し過ぎている感は否めませんが。。。


と、それはともかく

日頃から薬剤師会の不甲斐なさに散々不平不満を漏らしている身からすれば

いくら6年制薬剤師が4年制薬剤師を非難していても

とやかく言える立場ではありませんが、ただ個人的には

医薬分業を進めてきた当時の薬剤師会や薬剤師は本当にすごいと思います。


何がすごいって想像してみてください。

医薬分業率がほぼ実現していない時代から

病院の外に病院からの処方に対応できる薬局を作り

そして何より薬局の業務に点数を付けることを想像したら

いくら時代が違うとは言え今では考えられないことです。

昔は「医薬分業を行う地域は政令で指定すべき」と言う議論が

行われていたことなんて信じられますか?





医薬分業初期の近代の歴史を振り返ると

処方箋を院外処方として発行するように制定された医薬分業法(1956年)。

そして1974年に処方箋料を5点から50点に引き上げることで分業が少しだけ進み

教科書的にもなじみの深い、いわゆる分業元年と呼ばれる年になりました。

当時は薬価差益で十分な利益があった時代が終わりをつげ

薬価差益の利益よりも処方箋料の利益にシフトしていった時代でもあり

国の方針的にもまさに医薬分業に神風が吹いていたとは思いますが

今考えるとかなり破格の対応。

結果これだけの薬局の評価(点数)を受けるまでに医薬分業を発展させたのは

当時の薬剤師会や分業を行った薬剤師に他なりません

※興味がある人は「石館・武見会談」などで検索してみてください


昨今の薬局の批難においては

相対的に「病院薬剤師の評価が低すぎる」とも言われますが

病院薬剤師の給料が低く薬局薬剤師の給料が高い理由は

もともと両者とも十分低かったわけで

それを長い歴史をかけて薬局が高い報酬を得る時代を築いたからなんです。

(結果それが良かったのか悪かったのかの議論はここでは置いておきます)


昨今では病院薬剤師の評価も付き始めていますが

単純な調剤業務にもこれほどの点数が付くようになったきっかけを作ったのは

他でもない薬局薬剤師の成果と言っても過言ではありません。

もちろん薬剤師だけの努力ではありませんけどね。


ただ6年制薬剤師・4年制薬剤師に関わらず

それなりの給料をもらってどこにでも働き口がある

そして処方箋を受けて調剤して服薬指導をするという

薬剤師では当たり前と思われることができるようになった歴史を考えると

やはり当時の薬剤師は凄いと思います。





もちろん歴史を築いた4年制薬剤師を敬うべきとも言いませんし

ご存知の通り医薬分業の制度は大分歪んだものに成熟してしまい

現状だけ切り取ってみると4年制薬剤師が不甲斐なく見えるのも納得がいきます。



ただ法科大学院課程を修了して司法試験に合格した弁護士と

司法試験予備試験を経て合格した弁護士でも

一般の人からみれば同じ弁護士のように

薬剤師においても残念ながら

外から見れば4年制薬剤師も6年制薬剤師も一緒なんですよね。


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