保険薬局取り消しのニュースから考えること



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最近興味深いニュースが2つありました。


⇒薬局数が5万9000軒超え、増加止まらず


⇒広島で保険薬局と保険薬剤師の取り消し処分


前者は薬局数が5万9000件を突破したニュースで

「増加止まらず」と言うタイトルが付けられています。

一方後者は

不正を行った薬局と薬剤師が保険医療機関・保険薬局の

取り消し処分を受けたというニュースになります。


これを見てどう思いますか?

個人的には

「そりゃあ薬局数は増える一方だよね」

と言った感想を持ちました。



と言うのもまずこれだけ厳しい薬局への風当たりの中

あえて薬局を増やそうと考えるケースはざっくり考えて以下が考えられます。

・敷地内薬局
・ドラッグストアの調剤併設の増加
・病院やクリニックの新規開業に伴うマンツーマン薬局


おそらくこれらに該当しない薬局が新規開業を考えることは

大分少ないと考えられます。

端的に言えば「それなりの利益が見込める」所での開業

と言っても過言ではないでしょう。


そしてそれらの地域は未だに全国に多く存在していることから

薬局の新規開業はいくら鈍化していると言えども

薬局は増え続けるんですね。



そして増え続けるもう1つの理由はそうです。

薬局の数が減らないからです。

ではどうして薬局の数が減らないのかと言えば

減らすことができないからだと考えます。

それは冒頭で紹介したニュースが関係します。




このたび広島県のあじさい薬局が

保険薬局と開設者の保険薬剤師の登録の取り消し処分

を受けましたが正直割に合わない不正です。


取り消しとなった理由を見てみると

1、医師の診察を受けることなく、無資格者に作成させた処方せんに基づき調剤が行われたものについて、調剤報酬を不正に請求していた。(その他の請求)

2、記載されている患者以外が服用する薬剤の処方せんであるにもかかわらず、当該処せんに基づき調剤が行われたものについて、調剤報酬を不正に請求していた。(その他の請求)

3、算定要件を満たさない薬学管理料に係る調剤報酬を不当に請求していた。

4、実際に行った在宅訪問について、実際には在宅訪問を行っていない薬剤師に薬剤服用歴の記録を不実記載させて、調剤報酬を不当に請求していた。




とまあ薬局側を擁護する余地はありませんが

何が割に合わないのかと言えば

薬局でもクリニックでもなく厚生局側です。


もともとこの薬局の不正の発覚は厚生局への情報提供文書が発端とのことですが

実際に取り消し処分になるまで計9回の監査が行われたそうです。

そしてその後厚生局はこの薬局に死刑宣告をするわけですが

もし自分が厚生局の人間ならそんな役回りはごめん被りたいです。


「それが厚生局の仕事だ」

と言えばそれまでですが

どう考えても白か黒で言えば黒の薬局と言えども

安易に保険取り消し処分とはできないために

何回も監査を行う必要があり

そして逆恨みされるリスクも考えれば

この労力は生産性がほとんどありません。


もちろん不正することが

保険薬局の取り消しに繋がると世間に広まり

これらの不正に心当たりのある医療機関が改心すれば

多少の意味はあるかと思いますが

もう少し時間が経てば

「そう言えばあんなニュースがあったなあ」と風化することでしょう。




以前制度部会で

薬局の機能を法令化しそれを遵守しない場合は

レッドカードを与えるべきという主張がありましたが

これまでの薬局に対する保険薬局の取り消しの歴史を見れば

今回の件も踏まえると相当厳しいのが現実です。


おそらく薬局の数は時期に6万件に到達すると思いますが

これを4分の1に減らすとしても

相当数の薬局を死刑宣告していかなければならず

場合によっては

その権力の扱い方で大問題に発生してしまうことも考えられます。






そして最近は

薬局の数を減らす国の政策を見ていると

それがどこまで本心なのか分からなくなってきました。



もちろん薬局を「減らす事」自体は目的だと思いますが

結局の所薬局の「数」なんてどうでもよく

ようは薬局医療費を下げることができればそれでいいのではないでしょうか。



薬局は不要であると世論を味方につけ

薬局を減らすと公言し薬局の評価を下げる。

その結果1店舗あたりの利益を削ると言った方法をとり

これをエンドレスで繰り返していくことが

医療費抑制にもつながり

等しく恨みを分散する事もできますしね。


薬局の数は減っても処方箋枚数の発行数は

国でも調整することはできません。




となると少なくとも薬局の数が

1度の診療報酬改定で激減するとは

正直思えないんですよねえ。

だからこそ危機感に乏しい所は

いつの間にか自然淘汰されていくんでしょう。

しかし先の事は正直ふたを開けてみないと分かりません。



ただ1つ確実に言えることは

医療機関と暗黙の了解で不正を行っている薬局は

今回のニュースを近隣の医療機関に周知すべきということ。

そしてもし心当たりがあるならば

即刻改善すべきということ。

それと

内部告発には気を付けろ

と言う事ですね。




まあ気をつけるも何もそもそも不正している薬局が悪いんですが。。。

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