どうして薬学生の就職先にドラックストアが人気なのか



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今の学生の就職先のトレンドとして

「ドラッグストアが人気」という事らしく

昭和薬科大学でも

ドラックストアへ就職を決める学生が

4年制時代と比べて11.7%から21.6%に増えているそうです。

⇒ドラッグストアが薬学生の人気就職先に


実際に旺文社の6年制薬系学科の就職動向調査でも

医薬品販売業、いわゆるドラックストアに該当する層が

2015年度は全体の5.5%ですが

2017年度では9.2%となっており確かに増加傾向にありそうです。

他の就職先も見てみると

調剤薬局は32.6%→31.7%
病院・診療所22.2%→20.6%

となっており、薬局も病院・診療所も若干ですが減少傾向にあるため

整合性が取れてそうな感じはします。

平成27年就職先動向調査

平成29年就職先動向調査



それに加えて

「ドラッグストアの薬剤師の初任給が高いこと」

これは揺るぎない事実であるため

その意図としては調剤薬局と争ってでも

薬剤師の確保を急いでいるという事の

裏返しであり

ドラッグストアの人気が高まった可能性はもちろん高いですが

ドラッグストアにおける薬剤師の需要は確実に高まっていると思います。





例えばあのマツキヨが業界1位(売上高)から転落し

今では第4位となっています。

ではどうしてマツキヨが4位に転落したのかと言えば

決して業績が悪かったわけではなく

他のドラッグストアが調剤薬局をM&Aし

売り上げを拡大させたためと言われています。


そして独自にドラックストアでも

調剤併設型も増やし

さらに単に調剤併設ではなく

「かかりつけ」や「健康サポート」の薬局を目指したりと

ニーズに応えた薬局も展開していることから

ドラッグストアにおける薬剤師の需要は

今後しばらくは高まるのではないでしょうか。



ひと昔前はドラッグストアの一番の欠点として

「調剤経験が積めない」事が大変ネックでしたが

こう言った時代の流れもあり

ドラッグストアに勤務しても調剤経験がないため転職に不利

と考える学生も減って

おまけにドラッグストアの給料は元々高めであるため

奨学金の返済で追われる学生にとっても

ドラッグストアは理想的な職場になったのでしょう。


それにもはや調剤薬局とドラッグストアの垣根は

学生からすればなくなりつつあるのかもしれません。


また、もっと踏み込んで言えば

最初の就職先を勤め上げる薬剤師の方がレアでしょうから

昇給などは度外視して

初任給から30万円を越えるドラッグストアを就職先に選ぶことは

ある意味賢明と言えるのかもしれません。





ところで学生が選ぶ就職先についてですが

個人的には学生が何を基準にどの職場に就こうが

二十歳半ばの大人の判断なので全て自己責任であり

本人の自由でしかありませんが

先日の制度部会でも某委員が

「病院薬剤師への評価が低い事」

とそれにより

「優秀な学生が病院でなく調剤薬局に就職すること」

に対して危惧していましたね。

⇒厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会



でもこれ、はっきり言って余計なお世話だと思うんです。




一見すると

「病院薬剤師への評価、つまり報酬を上げて学生を病院へ」

と言う理論も分からなくもありませんが

そもそも病院薬剤師でも人気がある所は

給料云々を抜きにして未だに大人気ですし

逆に評価が多少ついたところでこれまで薬剤師不足で嘆いていた病院が

薬剤師の給料を大幅に上げて募集をかけるなんてまずありえません。


と言うのも2012年の診療報酬改定で

病棟薬剤業務実施加算がスタートし

その後も病院薬剤師に対する評価は少しずつですが点数として付加されています。

もちろんその「評価の度合い」が適切かどうかは議論が必要な所でしょうが

少なくともここ10年を見ると

これまで病院薬剤師がほぼ評価されていなかった過去

を考えると時代は変わってきています。

しかし一方で病院の薬剤師不足は解消されていませんし、偏在は健在です。


何より薬剤師への評価が多少上がったからと言って

ピンポイントで

「じゃあ薬剤師の給料だけ加算がついた分増やしましょう」

とはまずなりません。

そもそも薬剤師を奪い合うのは調剤薬局やドラッグストアになるので

そこでの競争で勝てる程の報酬が薬剤師に与えられるのかは甚だ疑問です。


実際にここ10年どころか20年を見ても

医療機関で働く病院薬剤師の数は大して増えていませんからね。


多少病院薬剤師に加算がついて

それにより薬剤師の雇用が増えるのかと言えば

歴史を見れば明らかです。





最近よく医師会をはじめとする方々が

調剤薬局を叩くついでに

「病院薬剤師の評価を上げろ」

と言っており

確かに病院薬剤師への評価が上がること自体は悪い事では

ないと思いますが、それは結局絵に描いた餅で

そう主張する人の本心は別の所にあり

結果的に病院が多少得をするだけに落ち着くのではないでしょうか。


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