薬局をアクセスや利便性で選ぶのは当たり前



にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
   



薬局・薬剤師に期待することについては、「受診している病院・診療所から近く、処方された薬をすぐ受け取れる場所にあること」(51.0%)が最も多く、次いで「自宅や勤務地に近いなど、立ち寄りやすい場所にあること」(49.0%)との結果で、薬局へのアクセスや利便性を重視していることがうかがえた。
かかりつけ薬局がある人は13.4%



「患者さんは調剤薬局を選ぶ時にアクセスや利便性を重視する」

という結果ですが

個人的には仕方ないと考えます。

少なくともアクセスや利便性を重視することを悪とするならば

今の制度自体に問題があると思います。



例えば

利便性に勝るものとしてはまずお金が挙げられます。

近くに自販機があっても5分歩いた先のスーパーの方が50円安ければ

そちらを選択する人は決して少なくないでしょう。


ただ現状の調剤薬局に関しては

門前や敷地内薬局などの集中率が高い薬局の方が値段が安く

大手でもない、集中率も高くない

いわゆる調剤基本料1を算定できる薬局が

一番患者さんからすると値段が高い薬局となってしまい

それなら病院近くの薬局で薬を貰う方が値段も安く済み

薬がすぐに揃わないという事もほぼ起きません。

何かと話題の敷地内薬局ですが

患者さんの需要はかなり高いと思います。



では調剤基本料1を算定している薬局ならば

「お薬手帳を持って6か月以内であれば薬剤服用歴管理指導料が50点から38点に減算可能」

という金額的なメリットも存在しますが

トータルで考えると

41点(調剤基本料1)+38点(管理料)=79点



一方集中率が90%で月2000の受付回数の薬局であれば

25点(調剤基本料2)+50点(管理料)=75点

その差たった4点であり

おまけにダイレクトに40円高くなるのであればまだしも

それから自己負担額は0~3割負担となるため

少なくともお薬手帳を持って門前薬局以外に行くメリットは

薬剤師にとっては大きなメリットがあるとしても

患者さんにとってほぼ皆無なんですよね。



では面分業を行っている調剤薬局に患者さんが流れるように

基本料・管理料共に値段を下げてしまうと

今度は薬局の経営的な面から不利益が生じ

結局面分業を行う体力がなくなってしまうでしょう。

あるとすればドラッグストア併設の調剤薬局くらいでしょうか。


そもそも利便性を重視する事が良しとされない理由は

薬の重複投与を防ぎにくいからだと思っています。

早い話しが医療費の中の薬剤費の是正のためです。


そして昨年からこの問題を解消するために新たな制度

かかりつけ薬剤師が新設されました。

この制度の導入に関して

「患者さんに信頼された地域の薬剤師を目指す」

などと色々言われていますが

これらの言葉は後付けの大義名分だと思っています。

(もちろん薬剤師が信頼関係を築くことの重要性であり、かかりつけにその側面がありうる事も否定しません)

そして医療費の中の薬剤費、そしてその中で重複投与を抑えるのであれば

今のかかりつけ薬剤師の制度は欠陥だらけです。

その理由は2点あります。



1つは仮にかかりつけ薬剤師以外の薬局に患者さんが行っても

それを止める術がない点。

そしてもう1点は本来のかかりつけの役割を担う事なく

単に金儲けの道具にされている点です。



前者の場合

仮にかかりつけ薬剤師にしっかり取り組んでいる薬局でも

患者さんの気まぐれで自由にかかりつけ以外の薬局に行ってしまっては

もはやどうしようもありません。

そして後者の場合では

現状かかりつけ薬剤師指導料は要件を満たせば

誰にでもどの薬局でも算定可能な点はどう考えてもおかしいです。

例えば

医療モール内の調剤薬局や集中率がかなり高い薬局などの

控えめに見ても

他の医療機関の処方箋を持ち込むとは思えない薬局

まれにしか病院を受診しない人

にもかかりつけの算定が可能。


そして金儲けの道具にされたかかりつけ薬剤師の算定は

結果現場の薬剤師のノルマとされ

そこに真の意図である薬の一元管理に集中できるのかと言えば

完全に二の次になってしまいます。



ただ実際にはかかりつけ薬剤師によって

一定の薬剤費削減には繋がっているらしいのですが

もし純粋に薬の一元管理を行うのであれば

かかりつけ薬剤師自体を広く周知させるよりも

「どの薬局でも薬の一元管理を行います」

という点をお金を投入して周知させる方がコスパも良いと思うんですよね。





という事で患者さんが利便性を求めるのは仕方がないことで

薬の重複を防いで薬剤費を削減したいのであれば

今の制度のままでは大変厳しいのではないかと思います。


そしてこのご時勢であれば

薬の一元管理を患者さんの意思に任せるのではなく

技術次第でも解決可能と思うんです。

例えば

長崎県のあじさいネット

大分県のうすき石仏ネット

などのICTを活用した医療情報の共有化が進めば

かなりスマートに解決するのではないかと思うんです。

これらの技術は薬の情報も各薬局間で共有でき

さらに処方元の情報も手に入ります。

これならかかりつけにこだわる必要性などなくなるでしょうし

門前薬局も専門性を十分に活かせるのではないでしょうか。



と思って書いたらまさに同じような事がDIオンラインに書かれていましたね。。。

「先発完投」にこだわらない次世代のかかりつけ薬剤師とは

おっしゃる通りで

本当に先発完投である必要はないと思うんですよねえ。。。

この意見に賛同する方はクリックをお願いします
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク

4

follow us in feedly このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントの投稿

非公開コメント

いつも拝見しています。勉強になります。しかし、そろそろ実名を出してブログを書いたら如何ですか?どんなに良い事が書いてあったとしても、匿名ならタダの文句を言っているだけに見えてしまいます。業界のオピニオンリーダーとして期待します
プロフィール

black black

Author:black black
薬局・病院・医療業界など薬剤師を取り巻く業界の最新ニュースをお届けします。

ランキング
最新記事
ネット検索ならベスト
フォントが小さく情報が多い
時給4000円以上ならココ
ランキング
PVアクセスランキング にほんブログ村
来客数
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示