薬剤師会はリフィル処方箋にホントに賛成なのか?



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先日公表された

新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会 報告書

には薬剤師のリフィル処方箋の導入や箱出し調剤

処方せんの枚数に応じた薬剤師の配置基準の見直し等々

かなり踏み込んだ具体的な提言がなされていました。

新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会 報告書




この報告書を受けて薬剤師会の山本会長も石井副会長も

かなり評価していた様子です。

ただ薬剤師の働き方を評価していこうという前向きな報告書に対し

薬剤師会会長と副会長が好意的な印象を持ったのに

どうして薬剤師会としてオフィシャルな表明を行なわないのか

意味が分からなかったのですが

個人的に勝手に推測すると

ホントは薬剤師会はリフィル処方箋の導入に積極的でない

かと思うんです。

山本会長は今回の報告書に関して好意的な反面

「1つ1つを取り上げて議論する気はない」

としていますが大きな理由が

リフィル処方箋に関しては触れたくないからだと想像しています。


それはここ数年の中医協の議論を見ても

薬剤師会側から積極的にリフィル賛成と聞いた事がありませんし

ほぼ例外なく議論を避けてきているんですね。

本心は分かりませんが

仮に薬剤師会がリフィル処方箋の導入に積極的だと

医師会とは激しい権力闘争になるでしょうから

現職の薬剤師会の偉い方々は君子危うきに近寄らず

とでも思っているのでしょうか。


でも思うんです。

リフィル処方箋の導入はかなりの大事ですから

穏便な話し合いで解決なんて100%できるはずがありません。



医師会は全身全霊を持って反対するでしょう。


しかし表向きはどうであれ

医療費・薬剤費を削減するために

行政がリフィルを進めていきたいと言う方針なのは

今回の報告書を見ても明らかであり

薬剤師からすれば願ってもない追い風です。


ですから今回の報告書を機に

薬剤師会としてもリフィル導入に関して

立場を明確にするべきではないでしょうか。

さらに言えば

今の段階でしっかりリフィル処方箋導入に向けて動き出すべきです。





医師会は2年まえの中医協でリフィル処方箋の導入に関し

「薬剤師の判断で分割を決めて、その都度、体調まで見るということは、かかりつけ医のど真ん中の業務」

と指摘しています。

リフィル処方箋、否定的意見相次ぐ‐分割調剤を含め総会で議論


もちろんリフィル処方箋を絶対に認めない医師からすると

反対意見が出るのは当然ですが

あながちこの指摘は間違いだとは個人的には思いません。

ですから患者さんの健康被害にも直結するリフィル処方箋ならば

薬剤師として十分に準備するに越したことはないと思うんです。



結果仮にリフィル処方箋が導入されなくても

それで得た知識は必ず役に立つはずですし

ポリファーマシーを考えた残薬・減薬にも活かせるでしょう。

一切の権限を手放したくない医師会の残薬調整に関しても

議論を一歩進める材料になるはずです。

そしてもちろんいざリフィル処方箋が導入されても

自信を持って対応できると思います。





この報告書を受けて看護協会はすぐに反応しています。

日本介護協会


しかもその最初に

教育年限を 4 年間に拡充 することが不可欠であり、基礎教育改革は一刻も早く実現すべきと認識しています

と看護師基礎教育の4年制化を上手い事絡めて表明しています。


そもそも看護師基礎教育の4年制化とは文字通り

「4年制看護系大学以外の看護師養成校(専門学校など)での教育を現在の3年から4年にする」

ということで

医療を取り巻く環境の変化や看護の基礎教育の向上を目指すために

ここ数年看護協会として臨んでいた制度になります。
(ちなみに医師会はこれに反発)


そして今回この報告書を待っていましたとばかりのタイミングで

翌週の4月14日には

「看護師養成の教育年限4年の実現」を

厚生労働省に要望書として提出しています。

もちろん今回の報告書が出されていなくても

看護協会は要望書を提出していたでしょうが

まさに備えあれば憂いなしといった様子ですね。


看護師の特定行為に関しても何だかんだスタートさせましたし

政治力云々と言えばそれまでかもしれませんが

今回の一連の動きを見てもさすがと思いました。




一方で薬剤師会がリフィル処方箋に曖昧な立場を取り

「今は議論の段階ではない」

とするのも100歩、いや1000歩譲ってアリとしましょう。

昨今の薬局の不祥事を受けると

下手をすればリフィル処方箋までも

利益のための道具にされかねません。



ただ思うんです。

今のまま中医協でも幸野委員1人を人柱にして

リフィル処方箋賛成に参加せず

もしリフィル処方箋が導入された時には薬剤師会は

「我々の悲願が叶った」

と恥ずかしげもなく

自らの手柄として祭り上げる事でしょう。

もしそうなった場合は個人的には結果オーライとは思えませんし

その様なご都合主義こそが

今の薬剤師会が求心力を失っている大きな原因だと思います。

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「今は議論の段階ではない」

では、いつからが議論の段階なのか気になります。

「薬剤師の将来ビジョン」でリフィルについても記載されていたと記憶しています

またしても、「100年の悲願」になるかもしれないですね

最後の日本薬剤師会が求心力を失っているとの記載で疑問に思ったのですが、求心力を取り戻すためにはどうのようなことが必要とお考えでしょうか?

また、意見表明や議論の結果は置いといて、行動を起こす存在として、日本薬剤師会は必要とお考えでしょうか?





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