セルフメディケーション税制というやる気のない制度



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来年から施行されるセルフメディケーション税制ですが

この制度はこれまでOTCを活用してきた人に対して


「あなた達は偉いから所得税を優遇してあげましょう」


という制度では決してなく


「医療費がヤバいから病院に行かずにOTCで何とかして」


という政府のセルフメディケーション推進のための制度です。



では、国民の皆さんに広くOTCを活用してもらうためのこの制度ですが

そもそも「セルフメディケーションって何?」という人が

結構いると思うんですよね。



少し古いですが2011年の調査では

「知っている」と答えた人は全年齢の19.7%で

2016年も知らない人が半数以上いるだろうという推測らしいです。

→セルフメディケーション認知度調査




これが医療費控除ならば読んで字のごとく

医療費によって控除が受けられるとイメージできますが

「セルフメディケーション」って言葉自体が

まだ市民権を全く得ていない状態です。



しかもOTC購入額年間1.2万円以上が控除のスタートラインです。

「健康のために出資してもよいと考える額」 と「実際に出資した額」では 1か月あたり「1,000円以上 5,000 円未満」という回 答が最も多く、それぞれ 45.1%、32.4%であった。その一方「1万円以上」と回答した人は 両方とも 9.8%となっている。

→国民基礎調査と OTC 薬
※上のセルフメディケーション認知度調査と同じリンクです


という事なので、1.2万円のハードルも結構高いです。

日本人はOTCの爆買いとかしませんからね。


また購入したレシートもしっかり保管する必要がありますけど

こちらも結構手間がかかります。



しかも既存のOTC全てが

セルフメディケーション税制対象のOTCではなく

中には対象ではないOTCもあるって

すごくややこしくないですか?



これらの事をひっくるめて

セルフメディケーションという概念を知り

控除を受けるための条件までたどり着く人は

一体どれほどいるのでしょうか?




もちろんこの制度の効果はゼロという事はないでしょう。

おそらく来年あたりには荻原博子が

「セルフメディケーション税制というのをご存知ですか?」

とドヤ顔で説明してくれると思いますが

果たしてこれで本当に41兆円を越える医療費の伸びを

かなり深刻な問題として捉えているのでしょうか。



はっきり言って本気で今の医療費の伸びの現状と

セルフメディケーションの必要性を考えたら

こんな牛歩戦術を取っている場合じゃありません。


いくら医師会の顔色を窺う必要性があるからと言って

ひねり出したセルフメディケーション推進の政策が

所得控除や医療用医薬品のOTC類似薬の保険還付軽減というのは

どうも今ひとつ攻め込み切れない

危機感の乏しい制度としか言わざるを得ません。




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