ゾフルーザが人気の理由は広告と副作用



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ゾフルーザが人気らしいです。

そして今年度の売り上げはまだ公表されていませんが

なんとなく体感的にもかなり売れている気がします。


実際に企業の売上見込みでも

イナビル190億円(前年同期比25%減)
タミフル56億円(66・9%減)
ゾフルーザ130億円


と、金額ベースの予想でも2位になるそうですが

ゾフルーザがこれを下回るとは考えにくいと思います。



そもそもゾフルーザが売れる理由は

1回服用で治療が済むことは言うまでもありませんが

他の大きな要素としては広告と副作用に利があったためと考えます。


ゾフルーザは今年度のインフルエンザシーズンに

かなり新聞やテレビなどで取り上げられました。

すると

企業のCMは流せても医療用医薬品のCMは流せない製薬会社からすれば

莫大な費用に相当するほどの広告を

各種メディアが勝手に宣伝してくれたおかげで

知名度が一気に広がり

医療関係者はもちろん一般の方にまで浸透する事になりました。

これは本庶佑先生がノーベル医学生理学賞を受賞した事で

一気にオプジーボの知名度が上がり

治療を希望する患者さんが急増したことと同じですね。


そして一般的に考えて

ウイルスの排出期間はタミフルよりも優れている
治療は1回の服用だけで良い

というメリットを聞いた上で

おまけにインフルエンザ治療薬としては

数年ぶりの新薬ということを聞けば

まず間違いなく良い薬だろうと考える人が多く

そして医師の中にもそう信じて疑わない方がいるのも

もはや必然だと思います。


例えばこれが家電だとしてもそうですが

毎年定期的に複数の企業が新商品を発売しているのであれば

「型落ちしていても値段が安くスペックも大きな差はないから昔のタイプで良い」

という判断をする人もいるかもしれませんが

数年ぶりの新商品で何だか良く分からないけれどスペックも充実。

おまけにメディアで盛んに取り上げられていると考えれば

思わず飛びつくのも自然なことです。

ましてや家電ではなく自分の身体に関係することなので

新薬=従来よりも優れた薬

という信仰は自己負担額が1000円程度高くなっても(3割負担の場合)

それを凌駕するという現実を今回のゾフルーザの件で再確認した気がします。


そしてゾフルーザが人気の理由はやはり

現時点では特に目立った副作用がないという事です。

「ゾフルーザは目立った副作用がない」と書くと誤解を受けそうですが

ここでの副作用が少ないというのは

処方を変更・中止するに値する副作用がないという事です。


例えば仮に

「ゾフルーザを飲むと何らかの副作用がかなりの頻度で発生する」

という事であるならば副作用のリスクを考えて

医師は処方を控える、メディアは過剰に宣伝しない、薬剤師も処方変更の疑義を行う

などの方向性が少し変わっていたかもしれませんが

現時点ではそれに値する副作用の報告はありません。

またこれは副作用に限らず

錠剤が大きすぎて飲みにくい、飲んだ後の苦みがすごいなどの

服用面に関しても取り立てて問題視する事がないのも理由の1つでしょう。


さすがにそろそろ

「ゾフルーザを飲んだら異常行動が起きた」

と言う恒例の個人の報告程度はありそうですが

現時点でゾフルーザのデメリットは副作用が未知ですから

それを逆にポジティブに捉えたのも大きいです。




もちろんこれだけ世論が味方に付いていれば

ゾフルーザが売れるのはもはや必然。

副作用をはじめ耐性の問題も考える必要があると思いますが

余程の事がない限り

ゾフルーザはインフルエンザ治療のシェアを確実に奪っていくことでしょう。





では薬剤師はこのことについて何ができるのかと言えば

仮に「私はゾフルーザを薦めない」と強く主張しても

結局そのままゾフルーザを調剤するのが大半でしょうし

医師に疑義照会してゾフルーザを変更してもらう理由もほぼないわけで

実際は服薬指導の際に

「1回飲めば済むだけで決して飲んですぐ治る訳ではない」

ことを強調して指導することですね。


まあこんな事を書くのは釈迦に説法かもしれませんが

ネットを見ていると

「ゾフルーザを飲んでも効かなかった」と服用した翌日に

病院を受診している人がいるケースがあったと目にしましたが

はっきり言ってそれが院外処方であるならば


指導した薬剤師に責任があると思います。



このケースの薬剤師側の反論としては

「もちろん飲んですぐ効くなどとは言っていない」
「勝手に飲んですぐ効くと判断したのは患者さんだ」

という主張をするイメージがあるんですが

まあこう言った面でも

医薬分業が意味をなしてないと思われる事に繋がるのでしょう。



現に「1回飲めば完了です」だけの服薬指導だと

薬剤師なんて不要ですからね。


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4年制薬剤師と6年制薬剤師の対立



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昨今では病院薬剤師と薬局薬剤師であったり

チェーン薬局とその他の薬局などの

内々の対立を目にすることも珍しくはありませんが

4年制薬剤師と6年制薬剤師の対立のさまを見ると

これは新たなジャンルを切り開いてしまったのではないかと思ってしまいます。




そういえば

平成生まれの4年制薬剤師(国試受験資格アリ)っていないんですよね。

薬学部6年制第一期生が誕生したのが2012年ですから

仮にストレートで卒業して薬剤師になった人でも30歳を超えていることを考えると

昭和以前=4年制薬剤師
平成以降=6年制薬剤師

と大枠でくくることができるため

薬剤師を世代でカテゴライズするには実はピッタリだったりします。

でもまあさすがにざっくり分類し過ぎている感は否めませんが。。。


と、それはともかく

日頃から薬剤師会の不甲斐なさに散々不平不満を漏らしている身からすれば

いくら6年制薬剤師が4年制薬剤師を非難していても

とやかく言える立場ではありませんが、ただ個人的には

医薬分業を進めてきた当時の薬剤師会や薬剤師は本当にすごいと思います。


何がすごいって想像してみてください。

医薬分業率がほぼ実現していない時代から

病院の外に病院からの処方に対応できる薬局を作り

そして何より薬局の業務に点数を付けることを想像したら

いくら時代が違うとは言え今では考えられないことです。

昔は「医薬分業を行う地域は政令で指定すべき」と言う議論が

行われていたことなんて信じられますか?





医薬分業初期の近代の歴史を振り返ると

処方箋を院外処方として発行するように制定された医薬分業法(1956年)。

そして1974年に処方箋料を5点から50点に引き上げることで分業が少しだけ進み

教科書的にもなじみの深い、いわゆる分業元年と呼ばれる年になりました。

当時は薬価差益で十分な利益があった時代が終わりをつげ

薬価差益の利益よりも処方箋料の利益にシフトしていった時代でもあり

国の方針的にもまさに医薬分業に神風が吹いていたとは思いますが

今考えるとかなり破格の対応。

結果これだけの薬局の評価(点数)を受けるまでに医薬分業を発展させたのは

当時の薬剤師会や分業を行った薬剤師に他なりません

※興味がある人は「石館・武見会談」などで検索してみてください


昨今の薬局の批難においては

相対的に「病院薬剤師の評価が低すぎる」とも言われますが

病院薬剤師の給料が低く薬局薬剤師の給料が高い理由は

もともと両者とも十分低かったわけで

それを長い歴史をかけて薬局が高い報酬を得る時代を築いたからなんです。

(結果それが良かったのか悪かったのかの議論はここでは置いておきます)


昨今では病院薬剤師の評価も付き始めていますが

単純な調剤業務にもこれほどの点数が付くようになったきっかけを作ったのは

他でもない薬局薬剤師の成果と言っても過言ではありません。

もちろん薬剤師だけの努力ではありませんけどね。


ただ6年制薬剤師・4年制薬剤師に関わらず

それなりの給料をもらってどこにでも働き口がある

そして処方箋を受けて調剤して服薬指導をするという

薬剤師では当たり前と思われることができるようになった歴史を考えると

やはり当時の薬剤師は凄いと思います。





もちろん歴史を築いた4年制薬剤師を敬うべきとも言いませんし

ご存知の通り医薬分業の制度は大分歪んだものに成熟してしまい

現状だけ切り取ってみると4年制薬剤師が不甲斐なく見えるのも納得がいきます。



ただ法科大学院課程を修了して司法試験に合格した弁護士と

司法試験予備試験を経て合格した弁護士でも

一般の人からみれば同じ弁護士のように

薬剤師においても残念ながら

外から見れば4年制薬剤師も6年制薬剤師も一緒なんですよね。


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薬局バッシングは2019年も続く



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2018年になっても右肩上がりの調剤薬局費にならって

「調剤薬局は不要」と結びつけるバッシングは健在でしたが

この流れは2019年も間違いなく引き継がれるでしょう。




調剤医療費の中から技術料を見れば

医療費全体の5%にも満たない事は明らかであり

仮に調剤薬局を完全廃止した場合には

その分の技術料が病院の入院外医療費にシフトするだけで

よくて数千億程度の医療費削減効果しかありません。

もちろん数千億円の金額をたいした事ない金額と言うつもりはありませんが

薬局を廃止した分の健康被害のリスクはすべて患者さんが負う事になります。

そのコストを考えても医療費削減効果と言えるか甚だ疑問です。


ただこの手の話しは水道事業の民営化問題ではありませんが

「水は水道の邪口をひねれば当たり前に出でるもの」

と考える様に

「医師が出す薬は病気を治すためのもの」

と考えそこに生じる過誤を考えもしない層からすれば

聞く耳を持ってもらえないのも理解できないわけではありません。



まあ数字だけ見て批判する調剤バッシングはさておき

やはり薬局側もバッシングに耳を傾ける必要があると思うんです。


そもそも薬局がバッシングを受ける理由はいろいろあると思いますが

その大きな1つとして

薬局のメリットが示せなかった

と言う事が挙げられると思います。

これはもちろんエビデンスとして蓄積してこなかったこともあると思いますが

もっと感情的なことを拾うと

当たり前の仕事すらしない薬剤師・薬局が確かに存在している

これも根底にあると考えます。

これは単に

「薬剤師は飲み合わせなどの確認を行っているが残念ながらそれが表には見えない」

という次元の話ではなく

処方箋を受け取って薬を右から左に渡すだけの様な薬局が確かに存在するからです。


ただでさえ何をやっているか分かりづらい薬剤師の仕事に加えて

実際に何もやっていない薬局があるとなれば

それは一般的に見れば薬局は不要と主張する人がいても仕方ないと考えます。







おそらくここを読んでいる薬剤師の方は

自分の時間を割いてまで薬剤師に関する情報収集の時間を費やしたり

遠目に見ても薬剤師の働き方にポリシーを持っている人が多い印象です。

ですからひとたび薬局バッシングが起きると

目に入る限りでもかなりの薬剤師が激怒しています。


個人的にも薬局バッシングを見るたびに

当然怒りを覚えるんですが

中には反論の仕様がないバッシングもあるんですよね。

反論できない理由としては

やはり最低限の仕事もしない薬局が想像以上に多いという事が

根底にあるためです。


もちろんあらゆる職業がある仕事において

全ての職種が100%品行方正に働いているかと言えば

まあそんな事は絶対にありえないわけですが

どう考えても最低限の仕事すらもせずに金儲け主義の薬局があっても

それでも経営は成り立ってしまうのが一部の薬局の現状です。



この理由はやはりいつまでたっても立地が最重要だからと言えるでしょう。

処方された薬を調剤して右から左へ流すだけで

十分やっていける薬局があるのも事実です。


「いやいや私は患者さんの信頼を得ている自信がある」
「立地だけではやっていけない」

と反発する人もいるでしょうがそれを否定するつもりはありません。

ただし本来は信頼を得ることから始まりそれを維持する事が

どの企業でも当たり前であり

それが前提になく自動的に顧客がいる企業は少数派です。

他には公務員くらいでしょう。


これがもし病院であれば医師の腕や

病院としての評判で経営が大きく左右されます。

ただ家から近いだけと理由で病院を選ぶ人は少ないです。

そして当然これは医療機関に限らず

ラーメン屋でも美容室でも「選ばれること」を何よりも重視します。


しかし薬局の一部においては

これらの過程をすっ飛ばして

患者さんが近くの病院を受診してくれれば

半自動的に毎回やってきてくれる状況が生まれてしまいました。

これだと一番重要な信頼を得る努力は二の次になり

いかに処方箋を捌くかが至上主義の薬局が生まれ

皮肉な事にもそれらの方が経営的に潤ってしまっています。



いくらオンライン服薬指導が解禁されたとしても

門前薬局の報酬を下げる方向でも

立地至上主義は当分の間は揺らぎません。

それは敷地内薬局に大手調剤チェーンが名乗りを挙げることが証明していますよね。


そして多少の不祥事もほぼ無関係です。

ここ数年の調剤薬局で起きた

薬歴未記載や処方箋の付け替え問題で

一体どれほどの数の患者さんが離れたのでしょうか。






批難されるのを承知で言いますが

その様な信頼ゼロの薬局は

世の中の市場原理から言えば淘汰されて当たり前であり

個別指導を難なく免れたらOKと言った薬局は

即刻潰れて欲しいと思います。


個人的には薬機法改正の議論において

法改正にも直結する議論を出席した委員の感情論で決めるのはおかしい

と批難しましたが   ⇒制度部会の議論と言う名の出来レース

医師会はもとより他の委員からも擁護の声が出なかったというのは

やはりそれだけ薬局側にも落ち度があったと受け止める必要もあると思います。

「じゃあ個人のやる気に頼るのではなくシステムとして変えてしまえ」

と法改正が決まりましたが

これもまた最低限の仕事すらしない薬局が思考停止でこなすだけになり

仕事をしていない薬局をふるいにかけ

心を入れ替えてもらえると考えるのは

残念ながら不可能だと思います。

むしろ薬局不要論を加速させるのではないでしょうか。







ですから個人的には患者さんに薬局を選んでほしいと切に願います。



病院の近くに薬局があるのに

そこの薬局・薬剤師のせいで行くなと言うのもどうかと思いますが

もし門前の薬局に不満を感じたら行かないようにして

他の薬局に行くと言った選択肢を持ってほしいと思います。


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