チャンスだ日本薬剤師会!~10月の中医協議会を経て~




中医協総会は10月19日開かれ、調剤権の強化・拡大をめぐり、支払側・診療側で激しい火花が散った。
中医協総会 調剤権の強化・拡大めぐり火花 支払側は「次期診療報酬改定の重点課題」


10月10日に名古屋で行われた日本薬剤師学術大会で

支払側の幸野庄司委員が

「調剤権を処方権と同等に近づける」という発言に対して

診療側の中川俊男委員(日本医師会副会長)が猛反発しているという内容です。



まあそもそもが薬剤師の学術大会の場なので

多少リップサービスの面もあったのかもしれませんが

調剤権云々の話しやリフィル処方箋に触れる事で

同時に中川委員の琴線にも触れてしまった印象をうけます。


もちろん中川委員の根底には

「医師会を代表して」という面もあるわけですが

そもそも中川委員は昨年も

「医薬分業にインセンティブを付けすぎ」
「服薬管理は医師が担うべき役割」

などと日本医師会定例代議員会でも発言しているように

もともと医薬分業が大嫌いな方です。



「医薬分業は必ずしも大賛成ではない。患者にとって、むしろデメリットが大きいように思う。」

という今回もストレートな意見をおっしゃっています。


ですから今回

「後発医薬品の処方せん、今でも残っている変更不可はおかしい」

という意見に対して

「一般名で処方して、どの薬を使うかは薬剤師が判断する、決めるというのは暴論に近い」

と、語るに落ちる発言をしていますが

おそらく売り言葉に買い言葉ではなく

もともとあった本心としてガチで言っている気がするんですよね。





確かにリフィル処方箋に関しては

これまでの医師会の姿勢を見れば

医師会が反対するのも分からなくもないですが

「調剤権の強化・拡大」に関しては

少しネーミングがセンシティブな事を除けば

平たく言うと

「これまでの杓子定規な取り決めを止めて、互いのために円滑にしましょう」

というだけの話だと思うんです。


現に全国のあちこちで病院と薬局における疑義不要の同意書を交わし

病院側は「浮いた時間をしっかり服薬指導に充てて欲しい」

という思いもあるでしょうが、本音で言えば

「そのくらい常識の範囲内で勝手に判断してよ」

と思っている人も決して少数派ではないと思うんです。


しかもこの疑義に関しては薬剤師‐医師間だけでなく

代行で答える病院薬剤師や医療事務まで巻き込んでいる所もあるでしょうから

全体で見るとかなり無駄が大きくなっているでしょう。



後発品の銘柄指定変更不可の処方箋でも

「自己管理が難しい患者さんだから、この先発に似てる特定の銘柄で調剤して欲しい」

などという理由がある人に対してまで

銘柄指定はおかしい!と言っているわけではなく

ましてや在庫処分で使用するなんてその発想自体がありませんでした。




と、何を言ってもおそらく聞く耳を持たないでしょうし

薬剤師のする事を1から10まで否定するのが

ある意味この人の仕事(?)な訳なので

それを躊躇なくできるというのは

いい適任を医師会は選んだなと清々しさすら覚えてしまいます。




むしろこんなトンデモ理論で否定し続けるのであれば

逆に薬剤師側も十分活路があるんじゃないかとすら思います。


まあそこを日和って何もしないのがいつもの薬剤師会ですけどね。



話しは少し戻りますが

この記事を読んで意外だったのが

リフィル処方箋の導入に関して

「医療費の適正化につながるのは当たり前の考え方だと思う」

と主張する幸野委員に対し

「医科の点数が調剤点数に移行するだけ。医療費の削減にはつながらない」

と言うのは

医療費が調剤に移行しなければ

リフィル処方箋により

医療費削減が可能と言う事実を認める

事になると思うんですが

中医協総会の場でこの返しは良いのでしょうか。。。




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今日不安に思ったこと


川崎市薬剤師会



時々話題にしているお薬手帳についての報道なんですが

単に「お薬手帳を持っていくと安くなる」

とキャッチーな事しか述べていない記事や

「お薬手帳を持っていても安くならない場合がある」と

結構細かく説明しているものもあります。


そして情報を提供している側が薬剤師や医療従事者ならば

当然ですが、適切な情報を提供している事がほとんど。



そして今日、ふらっとネットを見ていたら

またまたありました。

お薬手帳を持って安くなるという記事。


「おくすり手帳ってどうして必要なの?」
「おくすり手帳持参で40円の節約に?」
「電子おくすり手帳「harmo」が便利」


電子おくすり手帳 カード1枚で便利に節約・安心を

という内容だったんですよね。

その中の

「お薬手帳持参で40円の節約に?」という小タイトルの内容は


今年度の制度改定によりおくすり手帳を持参した場合、薬局での支払いが約40円安くなる(負担割合により変動/表参照)。持っていくだけで安心のおくすり手帳。節約のためにもおくすり手帳を忘れずに。


という何とも雑な解説だったんです。

しかしずーっと下まで目を通すと




川崎市薬剤師会



って書いているんですよね。何度見ても。


しかも


電子お薬手帳「harmo」が便利。



とあり、手帳の事もびっくりましたが

薬剤師会が独自で推進している



日薬eお薬手帳、どうなった??




そもそもharmoを推進している薬剤師会意外と多いんですけど

このままでいんですかね。


もはやバラバラな薬剤師会の方針

そしていい加減な情報提供を見て本当に大丈夫なのか不安になりました。


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疑義照会不要の話題でいつも気になる薬剤師会のこと。


東京都西部の青梅市立総合病院は、事前に取り決めた6項目について院外処方箋の調剤時に疑義照会を不要とする合意書を地元の青梅市薬剤師会と交わし、今月から運用を開始した。
疑義照会不要で合意書‐市薬剤師会47薬局と運用 青梅市立総合病院

syohousen.gif



最近ちらほら見るようになったこの疑義照会不要の取り組み。

非常にいい方針だと思うんですが


なぜ薬剤師会以外の薬局はこの取り組みの蚊帳の外なのでしょうか。



まあ主導しているのが薬剤師会だからに他ならないんですが

この青梅市立総合病院の1か月の処方箋枚数は1万2000~3000枚で

その8割を占める約1万枚を

薬剤師会に入っている47の薬局で合意書を締結したみたいなんです。

しかし残りの2割である処方箋。

2割とは言え2000枚以上です。

そこそこ忙しい門前薬局ぐらいの枚数はあります。



そもそもこの同意書は

医師の負担を減らす事はもちろん

薬局も疑義照会の時間が浮いた分

もっと患者さんに向き合う時間のために確保されたものであるはずです。


それを薬剤師会以外の薬局では

これまで通りに疑義を行い

医師側としても疑義する薬局としない薬局があるならば

疑義してくる薬局を決して良いとは思わないでしょう。

それに当然患者さんに対する時間もこれまで通り。


「残りの2割は薬剤師会に入っていないから」


という理由で2割の患者さんが恩恵を受けれないのはおかしいと思います。




青梅市立病院は2年前に全面院外処方となった

分業としては遅い病院です。

きっとこの2年間薬剤師会と病院で色んな議論を交わして

今回のこの疑義不要の同意までたどり着いたのでしょう。

きっと病院も薬局も

疑義することの煩わしさもあったと思いますが

「患者さんのためを考えて」

という事も大きく意識したはずです。



しかし一方で

同じ疑義不要の取り組みがされた市立芦屋病院の例を挙げると

全処方箋の約半分を占める門前薬局だけが

この取り組みを拒否したことがありました。

本当に拒否されたのか

拒否されるような勧誘が薬剤師会からあったのか分かりませんが

その拒否した門前薬局は日本調剤薬局でした。



こういった事例を見ると薬剤師会だけではなく

非薬剤会の薬局にも問題がある可能性もあるでしょう。




もう、この様なくだらない事をするのであれば

この同意書にあるような疑義する内容は正直

「一応決められているから疑義するか」

ぐらいの内容がほとんどですから

いっそのこと厚労省が全面疑義不要の通知を出してくれたらいいんですけどね。





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