病院での自己負担増でOTC市場が活性化!?





保険給付外




 財政制度等審議会は18日、『「経済・財政再生計画」の着実な実施に向けた建議』で、スイッチOTC化された医療用医薬品の保険償還率引き下げや、ビタミン剤など市販品類似薬の保険外しなどを提案した。

スイッチ化の医療用医薬品、償還率引き下げ提案‐財政審・建議



本当は


全世代で1割自己負担アップ


の方が手っ取り早くて楽なんですが

まあそんなあからさまな反発の嵐をかうより

影響が少ない所から少しずつ負担を増していくのがセオリー。



そして今回(昨年からやっていますが)


・スイッチOTC化された医療用医薬品にかかる保険償還率を引き下げ

・長期にわたって市販品として定着したOTC類似薬(ビタミン剤、うがい薬、湿布、目薬やいわゆる漢方薬などのうち、長らく市販品として定着した銘柄)は、処方の目的や方法にかかわらず保険給付外


この2つを提案しています。


昨年の時点では

16年末までのできる限り早い時期に結論を得て

遅くとも17年通常国会に所要の法案を提出するスケジュールみたいなので

今年中にはまとまるでしょう。


そしてこの制度が導入されると

ゆくゆくは

スイッチOTC化された医療用医薬品にかかる保険償還率を引き下げ
→保険償還率ゼロ。つまり保険給付外へ

長期にわたって市販品として定着したOTC類似薬の保険給付外
→OTC類似薬は期間に関わらず保険給付外

という事になるでしょうねえ。



そして一番の影響が

医療用医薬品のOTC薬へのスイッチ化が爆発的に進む

のではないかと思います。


例えば第2世代抗ヒスタミン薬でも

アレグラFXやアレジオン20などは有名ですが

アレロックなどのまだ市販されていない第2世代抗ヒスタミン薬などは

すぐにスイッチ化されるでしょう。
(アレロックはスイッチ化のための成分の承認は取れているみたいですが)

その他の医療用も

影響が少ないものからバンバンOTCにスイッチするのではないでしょうか。




そしてもし保険給付から外された場合に気になるのが

薬価です。

保険給付がゼロならば

実勢価格と薬価の乖離は特に問題にならないため

薬価自体がなくなるのでしょうか。


それに子供の自己負担金がゼロの地域の場合では

保険給付外の薬代もゼロになるかどうかも気になる所です。



ただ、いずれにしてもこの件に関しては

医師会の反発がありそうですし

とりあえず今年中にはまとまりそうなので

見守っておきましょう。
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薬剤師不在時のOTC販売を求める本当の理由






調剤併設ドラッグストア



 政府の規制改革会議は19日、規制改革に関する第4次答申をまとめ、安倍晋三首相に提出した。医療分野では、薬剤師不在時にも、一定の条件のもとであれば登録販売者が薬局に置いてある第2類・第3類薬を販売できるよう規制を見直すことを求めた
【規制改革会議・答申】薬剤師不在時、一般薬販売見直しへ




個人的にこの規制改革は賛成です。

と言うのもこの規制緩和の本当の意義としては

OTCを売ることよりも

二重申請の撤廃


が一番の目的だからです。





現状、調剤併設のドラッグストアでは

調剤:薬局の申請
OTC:店舗販売業の申請

の2つの申請をそれぞれ行っており

そもそも、それを解消したいために

日本チェーンドラッグストア協会などが要望を出したもの。


なぜ二重申請が問題なのかと言えば

申請にかかる時間やコストなどが挙げられます。

コストの面を例にあげると、例えば東京都港区ならば新規申請で

薬局34100円、店舗29100円かかり

さらに6年ごとに更新料もかかります。



とりあえず薬局やドラッグストアのかかる手間やコストは良いとしても

実は患者さんにも影響があったりします。


たとえば調剤併設型のドラッグストアで

薬局で管理薬剤師をしている人は

同一店舗内だとしても当然薬局外での薬剤師業務の申請は認められませんから

薬局の外にでてOTCの相談や案内をすることはできないんですね。


また患者さんも、薬局で調剤をしてもらった場合には

いったん外に出てからまたお店に入ってから

ドラッグストア内の買い物を続けるようにしてもらう必要があったりと

結構不便な事が多いです。


こういった規制により患者さんが理不尽な不便さを被るのはいかがなもんでしょう。



もちろん店舗に1人、薬局に1人薬剤師がいるにこした事はありません。

たとえ処方箋枚数は20枚ぐらいでも

OTCを求める人が多い所なんかは薬剤師のオーバーワークも懸念されます。

よってそこらへんはしっかり調整する必要があるでしょう。





ただ薬剤師会はこれに否定的。


日本薬剤師会副会長の石田氏は

そもそも薬剤師不在の状況で薬局を開けることは「法律で認められていない」と指摘。薬剤師がいないのであれば、「薬局は閉めるのが基本。これでは薬剤師はいらないという話になる」と厚労省の対応を疑問視した。

山本信夫会長は、今後のJACDSとの関係についても言及。改めて、「薬剤師の職能が不要ないし必要最低限でいいという団体とは手は組めない」との考えを示した。

薬剤師不在時のOTC販売で厚労省方針に不快感

と怒ってらっしゃいます。


ただ思うんです。

これまで薬剤師不在で、調剤はさすがにしないにしても

薬局をいちいち閉めずにそのままの薬局が開いている状況

そもそも結構ありますよね?


だったらそれをまず改善する必要があり

今回の規制改革ではある意味それが野放しにされてる状況を

規制改革という名目で逆手に取られたんじゃないですかね。




今後在宅が進むにつれて

確実に薬剤師不在の時間ができる薬局は増えてくるでしょう。

そんな時に仕方がないからと黙って見過ごす状況を作るよりも

規制緩和を行って、堂々と薬剤師不在でも薬局開局できた方が

ずっとましだと思います。





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自己負担金のない人にかかりつけ薬剤師はアリ?





撤退



最近かかりつけ薬剤師指導料の施設基準である

地域活動についてしか目を向けていなかったのですっかり忘れていましたが

先日行われた北海道薬学大会で常務理事の安部好弘氏が言っていた事を思い出しました。



それはかかりつけ薬剤師の同意取得を巡り

自己負担金のない生活保護者受給者などから取得する薬局があることを受けて


「これをやったら確実に信頼を失う。ばれなければいいと思っているのであれば、保険薬局の業界からは退場してもらいたい」


とかなり憤慨している様子だったんですね。

実際は分かりませんけど。



ただ、これって結構難しい問題だと思うんです。

もし自己負担金ゼロの人の同意取得率が100%に近くて

その他自己負担金がある人の同意所得率が10%とかならば

すがすがしい程のアホな薬局ですが

実際は自己負担金のない病院の門前だったりすると

後者の様な場合も全然あり得るわけで

じゃあ線引きをどうするのかと言えば

これまた面倒な話しになってきます。


地域によっては「たまたま」かかりつけ薬剤師に同意する人の

自己負担金の有り無しで大きくバラつきが出てしまう所もあるでしょう。


それならばもう

自己負担金がない人はかかりつけ薬剤師は点数が取れない

のような形をとった方がいいと思います。


それに加えてついでに

病院を1つしか受診していない人

もかかりつけ薬剤師の算定不可にしましょう。


と言うのも

本来かかりつけ薬剤師の大きなメリットである

薬の一元管理

これが挙げられますが、病院を1つしか受診していない人は

ほぼほぼ処方箋を持っていく1つの薬局が決まっていると思います。

そこはすなわち自動的にかかりつけ薬局になっていると思うんで

薬の一元管理はその薬局が管理を行えばいい話。

点数を上げてまでかかりつけ薬剤師にする必要はありません。


しかし在宅などは、同じ薬剤師に来てもらう方が良いと思うので

特例を設けて

在宅の人はかかりつけ薬剤師の算定可能

のようにすればいいと思います。




安部氏は

「本当にかかりつけ薬剤師を必要とする患者」に対して、「十分に説明して納得してもらった上で」の算定が望ましいと強調

と言っている事は至極まっとうな事だと思います。

個人的には

「保険薬局の業界から撤退してもらいたい」

なんてそれなりの立場の人が言えるのは素晴らしいと思います。



しかし思うんです。

まずはしっかり身内の襟を正すべきじゃないですかと。


まあ今回のこの発言がそれにあたるのかもしれませんが

それで終わりではなく

長く今後も必要と考えているかかりつけ薬剤師ならば

薬剤師会が主導となり声を大きくして呼びかける必要があると思います。


きっと現時点ですら

保険薬局から撤退すべきような薬局はかなりいると思うんです。



70点も高い点数がついたかかりつけ薬剤師ですからね。

本来はもっとデリケートに扱うべきなんです。


そしてそのかかりつけ薬剤師で最大限の薬局のアピールをするべきだと思うんです。


幸いな事に現時点で新聞やメディアのかかりつけ薬剤師に対する取り上げ方で

否定的なものはほとんど見ません。

自己負担額が上がると書いてあってもです。


かかりつけ薬剤師の評価は始まったばかりだからかもしれませんが

第一印象として「とんでもない制度」とは思われいません。


ただ、昨今の薬局バッシングを見ても

与えられた条件の中でいかに「利益をあげるか」に重点をおかれ

結局かかりつけ薬剤師が単なるバッシングネタに結びついてしまう気がします。




ぜひ今一度、始まったばかりの制度ですが

早速見直す必要があるのではないでしょうか。


そしてそんな時こそ

かかりつけ薬剤師と何だかただならぬ関係がありそうな

薬剤師会にもっと動いて欲しいものです。



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